夫婦と子どもの3人暮らし。節約できているか不安なので、水道代の平均を教えてください!
物価高騰が続くなか、毎月の水道高熱費を少しでも節約したいと考えている人は多いのではないでしょうか。電気代やガス代などと比較すると、水道代は話題になる機会が少なく、平均金額や節約方法が分からない人もいるでしょう。水道代の平均額が分からないと、自分の家が水道代を節約できているのか判断できません。 今回は、世帯人数ごとの水道代の平均額や効果的な節約方法を紹介します。
3人暮らしの水道代の平均額は5500円
2022年の「家計調査 家計収支編(世帯人員・世帯主の年齢階級別)」によると、全世帯の平均水道光熱費は月々2万398円で、そのうち上下水道代は4091円です。上下水道代は2ヶ月分まとめて請求されるため、1回につき8182円の水道使用料を払っていることになります。 世帯人数ごとの上下水道代を詳しく見てみると、単身世帯は2116円、2人世帯は4229円、3人世帯は5500円、4人世帯は6196円、5人世帯は7128円です。夫婦と子どもの3人暮らしの場合、水道代を節約できているかの目安は1ヶ月あたり5500円前後ということになります。
資源エネルギー庁が推奨する節約方法
新日本有限責任監査法人と水の安全保障戦略機構事務局の共同研究によると、2040年までに全国の約90%の事業体で水道料金が値上げされる可能性があるそうです。値上げの背景には今後予想される人口減少があり、現在の水道経営やインフラを維持していくためには値上げが必要です。 そのため、今のうちから水道代を節約する方法を身につけておくとよいかもしれません。日常生活で水道を多く使用するシーンは、主に入浴、洗濯、トイレ、食器洗いなどです。今回は、資源エネルギー庁が推奨する節約方法の一部を紹介します。 入浴時はシャワーを流しっぱなしにしないように注意しましょう。シャワーを使う時間を1分間短縮すると、年間で4.38立方メートルの節水になり、約1140円の節約が可能です。家族3人で取り組むと、単純計算で年間3420円の節約になります。 洗濯物は毎日洗うよりも、「2日に1回」など洗濯回数を減らすことで節水になります。脱水容量6kgの洗濯機に4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う回数を2分の1にした場合を比較すると、年間で16.75立方メートルの節水になり、約4360円の節約が可能です。 洗濯の「洗い」にお風呂の残り湯を再利用すると、さらなる節水効果が期待できるでしょう。ただし、一晩置いた残り湯は雑菌が繁殖しやすいため、入浴後すぐに洗濯をするのが理想的です。食器洗いに関しては、食器洗い乾燥機を導入することで水道代のみではなくガス代まで節約できます。