フィリーズのブライス・ハーパー内野手（ＡＰ）

　フィリーズは２８日（日本時間２９日）、ブライス・ハーパー内野手（３１）と、カイル・シュワバー外野手（３１）がともに１０日間の負傷者リスト（ＩＬ）に入ったことを発表した。前日２７日（同２８日）の本拠地・マーリンズ戦でシュワバーは左足付け根を痛めて途中交代し、ハーパーも９回の５打席目に全力疾走した際に左ハムストリングを痛めていた。 　ナ・リーグ最多５３勝を挙げ、勝率６割５分４厘もドジャースの５１勝、６割２分２厘を上回ってリーグトップの東地区首位・フィリーズに激震が走った。ハーパーとシュワバーという主力打者２人が同時に離脱。ＭＶＰ２度のハーパーは今季２０本塁打、５８打点、打率３割３厘で、２２年本塁打王で１番に座ってきたシュワバーはここまで１７本塁打、４９打点、打率２割５分の好成績。ＭＶＰ争いや、主要３部門（本塁打、打点、打率）でドジャース・大谷翔平投手（２９）のライバルとなっている。 　前日２７日（同２８日）に発表されたオールスターの１次投票でもハーパーはナ・リーグで最多となる３２７万７９２０票を集め、３位の大谷（２７７万７１７３票）を上回り、最終投票を待たずに球宴出場が決まった。シュワバーはナ・リーグ指名打者部門の２位に入り、大谷との最終決選投票に進んだ。ドジャースは７月９～１１日（同１０～１２日）に敵地でフィリーズ３連戦。最短で２人が復帰すれば出場することは可能だが、前半戦最後の山場に中心打者２人が不在という可能性も出てきた。 　フィリーズはすでに正捕手のリアルミュートも右膝手術のため離脱中。ターナー、ボーム、カステラノス、マーシュらレギュラー陣がこれまで以上の奮起を求められることになりそうだ。