パ・リーグCS出場権をもぎ取るのはロッテか楽天か それぞれの「キーマン」とは
シーズンも終盤に入り、パ・リーグではCS出場権をめぐってのし烈な争いも注目されている。 【動画】9回に登板した守護神の則本がサヨナラを許したシーン リーグ3位のロッテは21日の西武戦(ZOZOマリン)に7ー1と勝利し連敗を4でストップ。先発左腕、小島和哉が7回1失点と試合を作り、キャリアハイの11勝目をマークした。 4位の楽天は同日のソフトバンク戦に(みずほペイペイ)に2-3の逆転負け。2-1の9回に登板した守護神の則本昂大が二死一、二塁のピンチを迎え、代打の柳町達に逆転のサヨナラ三塁打を許し、試合をひっくり返された。 この日の勝敗で3位ロッテは楽天に1・5ゲーム差をつけた。残りゲームでは楽天が4ゲーム多く残す中、勝機を分けるのはどのポイントとなるのか。 まず3位のロッテからいえば、22日の西武戦含め今季の登板機会は残り2回と見られている佐々木朗希の登板内容も鍵を握りそうだ。 今季はここまで16試合の登板で8勝5敗、防御率2・56。シーズン途中にはコンディション不良で離脱した期間もあり、チームにとってラストスパートがかかるこの時期に意地を見せられるか。またキャリアハイとなる節目の10勝を達成するにもチームを導く連勝となることが期待されている。 打線ではグレゴリー・ポランコ、ネフタリ・ソトの頼れる打棒にも注目が高まりそうだ。 一方、追う立場の楽天は9月に入ってロッテに4勝2敗と相性の良さを示している。17日の直接対決では3-3で延長戦に突入すると、1点をリードされるも、その裏に怒涛の反撃を見せる。ロッテ5番手の国吉佑樹から無死一、三塁の形を作り、渡辺佳明が中犠飛で同点に追いつくと、最後は伊藤裕季也が自身初となるサヨナラ打をマーク。国吉は連続無失点記録を続けていたが24戦でストップ、今季初黒星となった。 翌18日の試合でも伊藤は元サイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケルから3回に先制の足がかりとなる左中間二塁打を放つなど、2安打2打点の活躍を見せた。 また9月は一時、5連勝を果たすなど、派手さはないが、各自が送りバントなどもしっかり決め、足をからめた攻撃も持ち味となっている。 楽天投手陣では4年目左腕、藤井聖の飛躍が光る。18日のロッテ戦で先発し、6回1失点と試合を作り、節目の10勝をマークした。早川隆久も11勝をマークしており、左腕2人が2桁白星を挙げるのは球団史上初となったことも話題を呼んでいる。 注目は両球団の直接対決をシーズンで3試合残すこと。まずは直接対決の直近2試合を敵地で落としたロッテが23日に本拠地で戦う試合で意地を見せられるか。 今後も両球団の戦いぶりに注目が高まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]