ドジャース解雇の水原一平氏、米取材に対する前言撤回が疑問視される 東国原英夫は「最初のインタビューが事実に近い」と分析
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、20日に球団から解雇された。米報道によると、水原氏は違法なスポーツ賭博に手を染めた結果、多額の借金を背負い、大谷の口座から少なくとも約7億円をブックマークの胴元に送金したとして、巨額の窃盗の疑いがかけられているという。 21日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜、後1・55)では、水原氏が米メディアの取材に応じて話した内容が、19日と20日で大きく異なっていることを疑問視した。同番組によると、水原氏は米スポーツ専門局・ESPNの取材に対し、19日には大谷に借金返済の手助けを求め、大谷は「明らかに不満」な様子ながら、手助けをすることを受け入れたと回答。だが20日には、大谷が自身のギャンブルによる借金については関知せず、ブックメーカーの関係者にも送金していないとして前言を撤回。大谷の代理人弁護士も、水原氏の19日の発言を否定した。 キャスターの石塚元章氏は「現地の報道を見ていくと、火曜日までの報道と水曜日にはこうだったというのが、ちょっと境目があるんですね」と指摘。「地元のスポーツ専門局の電子版を読むと、火曜日の段階では、大谷さんの広報担当は、大谷さんは自分からカバーしてあげるためにお金を払ったんだっていうコメントを出していたのに、一晩明けて水曜日になると、あれは盗まれたんだと」とした。 さらに「いきなり『victim』っていう単語を使って、大谷さんは被害者だと。前の日は被害者じゃなくて、分かっていてお金を出したということが、一晩たったら『victim』。それを両方とも大谷さんの広報担当が言ってるっていう原稿だった」とし、「下手をすると違法なことに加担した形になってしまうという可能性はあると思う」と推察した。 一方、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫は、19日の水原氏のインタビューについて「知りうることを素直にしゃべったんじゃないかなと思う」と言及。「20日になって、それを翻してしているので、普通に考えると、大谷選手側の弁護人が『ちょっと待てよ』と」とし、「19日の、水原一平氏の最初のインタビューが、僕の勝手な想像ですけど、事実に近いんじゃないかな…」とし、大谷が水原氏のギャンブルによる借金を認識していたとの見方を示した。