「龍が如く」竹内涼真&賀来賢人、実写化の流儀
「実写化する意味がなければ、企画には参加しません。なので、『なぜ実写化するのか?』をまずは考えます。実写化したことで、どういったことがプラスに還元されるのか。『龍が如く』で言えば、キャラクターの深みや、原作のエッセンスが入った新たなバージョンが見られるチャレンジにすごく魅了されました。原作者が監修している脚本ですし、『龍が如く』を愛している人たちが作っている作品です。原作キャラクターの核の部分は、(ドラマにも)存在しています」(賀来)
世界中のお客さまを納得させないといけない(賀来)
ドラマのサブタイトル「~Beyond the Game~」の通り、本作はゲームを超えた「龍が如く」の誕生を目指した。児童養護施設「ひまわり」で“家族”同然の関係性を築いた桐生や錦たちが、裏社会に身を投じることで、皆の運命の歯車が徐々に狂っていく。原作さながらのアクションパートはもちろん、実写版らしい重厚な人間ドラマにも重きを置いている。 「桐生を外見からではなく、原作では描かれてない幼少期の部分や誰もが感じたことがあるような感情の部分を内側から作り上げていくことによって、自分なりの桐生を表現することができました」(竹内)
「(台本を読んで)錦というキャラクターの強さや面白さをすぐ感じ取ることができました。そういった意味では、すごくキャラクターに共感できたと思います。実際に演じる際には、感情的なところもあれば、表には出さない錦の熱い炎みたいなものを繊細に表現しようと思い、そこは挑戦的な部分でもありました」(賀来)
俳優のみならず、武正晴監督をはじめとする撮影スタッフ、スタイリスト、メイクチームが「龍が如く」に敬意を持って制作に挑んだ。「本当にまっすぐ台本と向き合っていました。(台本に)書かれていない部分は、感情の部分を思い巡らして、監督たちと話し合って演じています。全員が『龍が如く』をリスペクトして新しいものを作るという方向性で進んでいたので、本当に熱量の高い現場でした」(竹内) ゲームシリーズ「龍が如く」は「Yakuza: Like a Dragon」として海外展開されており、Prime Video版ドラマ「龍が如く ~Beyond the Game~」のプロモーションも7月のサンディエゴ・コミコンで行われた。現地のファン500人を収容する会場で行われたパネルディスカッションには、予想以上に定員を上回るファンが殺到したという。海外における本作の注目度の高さを肌で感じた賀来は、「世界中のお客さまを納得させないといけない。勝負事ではありませんが、今すごくワクワクしています」と配信開始への期待を語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
Amazon Original ドラマ「龍が如く ~Beyond the Game~」は10月25日より Prime Video にて世界独占配信:全6話(10月25日、11月1日に各3話ずつ配信)