EVとPHV、今年は信頼性懸念が緩和=米消費者誌調査
[5日 ロイター] - 米消費者情報誌「コンシューマー・リポート」(CR)が5日発表した2024年の自動車信頼性調査で、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)に対する懸念は和らぎつつあるものの、ガソリン車にはなお後れを取っていることが浮き彫りになった。 CRが毎年実施している調査によると、EVのトラブルはガソリン車より42%多かった。この割合は昨年の79%から減少した。PHVのトラブルはガソリン車に比べて70%多かったが、2.46倍だった昨年からは下がった。 引き続きガソリン車とハイブリッド車が全体で最も信頼性が高かった。 ブランド別では、米EVの「テスラ」が17位と低位で、「リビアン」は22位で最下位だった。「スバル」とトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が首位に立った。 CRによると、テスラ車の所有者からは車体のハードウエアと塗装、トリム、ノイズ、電気アクセサリーのトラブルといった製造品質に関する問題の報告が寄せられた。 米フォード・モーターは13位で、信頼性が最も低い車種はピックアップトラック「F─150」のハイブリッド車(HV)のモデルだった。 CRの自動車試験担当のシニアディレクター、ジェイク・フィッシャー氏は「ブランドのランキングはショールームへ行く際の目安になるが、購入を決める前に特定のモデルの信頼性に目を向けることは非常に大切だ」と指摘した。 CRの調査は、エンジン、電気モーター、トランスミッション、車載電子機器など20の問題分野を対象にしている。2000年─24年型の33万台超と、新たに投入された25年型のいくつかのモデルに関するデータを収集した。