後がないソフトバンク、第6戦先発の有原航平「僕は僕の仕事をしっかりするだけ」淡々とした口調に闘志を秘め、逆境のマウンドに
ソフトバンクは敵地で2連勝しながら、本拠地に帰ってまさかの3連敗。DeNAに王手をかけられたソフトバンクはリーグ最多勝(14勝)エースの有原航平投手が敵地で行われる2日の日本シリーズ第6戦(横浜)に先発する。 登板前日の1日は、本拠地みずほペイペイドームで左腕のモイネロとともにキャッチボールなどで軽めの調整。連敗ストッパーの役目が期待される有原は「そういうところで投げさせてもらっているのはすごくうれしいこと。とにかく期待に応えられるように、そういう気持ちだけでここに入っています」と意気込みを語った。 実に頼りになる男だ。NPB復帰1年目の昨年、ソフトバンクは7月7日から球団54年ぶりとなる泥沼の12連敗を記録した。この窮地にマウンドで仁王立ちしたのが有原。オリックスの山本由伸投手(現ドジャース)との投げ合いを制し、3年ぶりの完封勝利。13連敗を阻止し、チームに19日ぶりの勝利をもたらした。 今季レギュラーシーズンもチームの連敗を3度止めている。第1戦で7イニング無失点に抑えたDeNAは第3戦以降、牧、オースティン、宮崎の主軸に本塁打が出るなど打線が活発。「ヒットも出ていますし、長打も出ている。やっぱり中軸はすごく当たりが出ているし、その前にランナーを置かないことが大事。回の先頭バッターをしっかり取れるように。そこは初戦と変わらず、粘り強く長打を打たれないようにしたいなと思います」 有原がDeNA打線を封じれば、逆王手のチャンスもおのずと高まる。「僕は僕の仕事をしっかりするだけなんで。全力で頑張りたいなと思います」。淡々とした口調に闘志を秘め、逆境のマウンドに上がる。
中日スポーツ