香港に日伊ペストリーダイニングカフェ「TOZZO」 マリトッツォ主力に
日伊ペストリーダイニングカフェ「TOZZO(トッツォ)」(2/F, JC Contemporary, Tai Kwun Hong Kong, Central, Hong Kong)が香港・中環で旧中央警察署・中央裁判所、ビクトリア監獄などの歴史的建造物を改修したアート施設「大館」にオープンして、12月13日で1カ月がった。Tatler Hong Kong's Pastry Chef of the Year 2024の創設者であるファビオ・バルディ(FABIO BARDI)シェフが率いる。(香港経済新聞) 【写真】カウンターの大きなロゴが特徴の店内の様子 日本では2020年ごろにブームが起きたマリトッツォは、丸く柔らかいパンに切り込みを入れ、クリームをたっぷり詰めるローマで愛されている甘いスイーツ。マリトッツォをメインに据えることもあり、「TOZZO(トッツォ)」という店名を付けた。この言葉は、このスイーツ以外に「ぽっちゃり」の意味も持つという。 イタリアのサルデーニャ島出身で、レストラン経営者の家系に生まれたファビオシェフはイタリア、ニューヨーク、パリ、シンガポール、ロンドン、香港などの厨房を渡り歩いてきた。 最近では、ミシュラン星を獲得する「Estro」でヘッドペストリーシェフとして在任中、タトラーダイニング香港の2024年ベストペストリーシェフにも選ばれている。 看板メニュー「Maritozzo(マリトッツォ)」には、バター風味の柔らかいブリオッシュ風バンズを使ったもので、甘いものとしょっぱいものがある。同店のフレーバーは、シグネチャー、抹茶、チョコレート、季節のものなど4種類で、各40香港ドル。日本のクリームを使っている。 作りたてのジェラート各種(50香港ドル~)は、季節ごとに8種類までフレーバーが変わる。栗のモンブラン、黒ゴマ、香港スタイルのコーヒーと紅茶をミックスする 「鴛鴦(ユンヨン)」、ミカンなど。カップ(16オンス=200香港ドル、26オンス=250香港ドル)で、ダインインでもテイクアウトでも利用できる。ほかにも、アフォガート、抹茶ラテを含むさまざまな飲料のほか、コーヒー、スペシャルティコーヒー、クラフトビバレッジなども用意した。 店内で飲食ができるイートインスペースも設け、オールデイブレックファーストとして、おかず系のマリトッツォなども用意する。ミシュラン1つ星を獲得した「Ando」のアグスティン・バルビ(Agustin Balbi)シェフをコンサルタントに迎え、「食のメニューも充実させた」という。スクランブルエッグ、アボカド、かつお節をミックスしたものを挟んだマリトッツォや、スクランブルエッグと豚の頬肉を塩漬けにして2~3週間熟成させた「グアンチャーレ(guanciale)」(以上68香港ドル)などのマリトッツォのほか、バターシロップが付いたバターミルクパンケーキ(78香港ドル)なども用意した。シソペーストのフライドチキン(60香港ドル)などのスナック類や、しょうゆバターマッシュルームパスタ(118香港ドル)、カルボナーラスパゲティ(128香港ドル)、TOZZO Burger(108香港ドル)やロブスターを使う「Lobster Salad Maritozzo」(138香港ドル)などの食事メニューもそろえる。 営業時間は10時~20時。月曜定休。
みんなの経済新聞ネットワーク