ロッテ25歳が驚異の進化…リーグ断トツの「8.15」 圧倒の奪空振り率&加わった武器
ロッテ種市は30回を投げて防御率0.90、西武ドラ1・武内は月間3勝
そんなパ・リーグのセイバーメトリクスの指標による5月の月間MVP選出を試みる。投手評価には、平均的な投手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す指標「RSAA」を用いる。上位ランキングは以下の通りだった。 ○種市篤暉(ロッテ):RSAA8.15、登板4、イニング30、防御率0.90、WHIP0.67、奪三振率8.70、与四球率0.60、QS率100%、HQS率75% ○早川隆久(楽天):RSAA7.33、登板5、イニング36回2/3、防御率1.72、WHIP0.90、奪三振率8.35、与四球率0.98、QS率100%、HQS率40% ○CC・メルセデス(ロッテ):RSAA4.12、登板4、イニング25、防御率2.16、WHIP0.96、奪三振率8.64、与四球率1.80、QS率75%、HQS率25% ○武内夏暉(西武):RSAA3.53、登板4、イニング28回2/3、防御率0.63、WHIP0.84、奪三振率6.28、与四球率1.57、QS率75%、HQS率75% ○ダーヴィンゾン・ヘルナンデス(ソフトバンク):RSAA2.67、登板10、イニング10、防御率0.00、WHIP0.80、奪三振率14.40、与四球率5.40 上記ランキングに掲載されていないチームのwRAA上位選手は以下の通り。 ○本田仁海(オリックス):RSAA2.08、登板7、イニング7回1/3、防御率0.00、WHIP0.41、奪三振率9.82、与四球率0.00 ○河野竜生(日本ハム):RSAA1.84、登板10、イニング10、防御率2.70、、WHIP0.90、奪三振率10.80、与四球率4.50 ロッテの好調を支えた投手陣の中で、最もチームに貢献した数値を残したのは25歳の種市。昨季は157奪三振で山本由伸(当時オリックス)に次ぐリーグ2位だったが、今年5月もリーグ2位の29奪三振、スイングに対する空振り率「Whiff%」は21%を記録している。与四球も月間2個と少なく、コントロールの良さも際立った。5月29日のヤクルト戦では74球を投じたうち、ボールと判定されたのは17球だった。ロッテの上昇に大きく貢献した種市をセイバーメトリクス目線で選ぶ月間MVPに推薦する。 新人ながらRSAA3.53を記録し、低迷中のチームに光明を与えた西武のドラフト1位・武内を月間優秀新人賞として称えたい。同じ月間3勝の日本ハム・山崎福也投手と公式の月間MVPを争うことになるだろう。