極太グミ系の名店がなぜ? 大阪・十三の「細うどん」専門店を直撃 関西にブーム到来か
2023年11月、北九州発祥のうどんチェーン店「資さんうどん」が関西地区に初出店し、2024年も注目が集まるだろう「福岡うどん」の波。しかしもうひとつ、関西うどん界の新しい波が予想されている。それが「細うどん」。大阪うどんのそれではなく、関西讃岐うどんの店が「細うどん」のブーム到来を告げている。 【写真】人気のとり天がセットになって1080円 2023年10月10日、大阪・十三にオープンした「細うどん専門 白庵」。もともとは剛麺、太麺の讃岐うどん店で、本店「讃岐うどん白庵」は阪急神戸線「神崎川駅」前で営業中。ミシュランガイドにも掲載されたこともあり、相変わらずの剛麺で人気を博しているのだが、その2号店として今回、十三にオープンした。小麦粉の配合などは変えず、「麺の太さ」を変えた細うどん専門店なのだ。 ゆで時間短縮で効率も上がるうえ、しなやかでのびのある食感。特に太麺にはなかったノビノビ感は、今までになかった食感で、冷やかけうどんですすれば、その魅力が存分に愉しめる。店主・木谷充良さんいわく、もともとは本店での裏メニューだったそうで、あまりの人気に「いつか専門店を」と目論んでいたという。 出汁もそのまま4種類の混合節と香川県伊吹島のイリコ、北海道の真昆布でとった、すっきりとしなががらも、深みある無添加の味。すでにうどん好きの常連客で賑わっているが、2024年の関西うどんシーンをガラリと変えるかもしれない旨さと存在感、一度はチェックしておくことを強くオススメしておこう。 冷たいうどんに冷たい出汁の「ひやひやうどん」に、人気のとり天がセットになって1080円。薬味のショウガとネギは、途中で味変に。キラキラと透明感ある出汁は、ほどよいイリコの風味で、節系の香ばしさとともに口に広がり、旨みたっぷりだ。 「細うどん専門 白庵」の営業時間は昼11時~3時、夕方5時半~夜9時半、火・水曜休み。 取材・文・写真/曽束政昭