ロバート山本、トリオ再集結へ思い「また集まれたら」 ピン活動も「3人が圧倒的に面白い」
「コントは全部が“山本博”だった」…芝居に挑戦して気付いた「新鮮さ」
――役者はコントとは違った面白さもあるということですね。 「そうなんです。今までにないテンポ感の芝居ですよね。コントは全部が“山本博”だったんです。学校の先生の山本、転校生の山本、サラリーマンの山本……全てが山本として演じればよかったのですが、お芝居だとそういうわけにはいきません。役名もあり、性格から新たに作っていくという意味でも、新鮮ですごく面白いです。コントの時は、何をやっても山本、僕はただいろんな職業にいる山本さんなので(笑)」 ――ここ数年はロバートとしての活動がありませんが、どのように考えていますか。 「まあ、そこは僕も正直分からないところもあります。メンバーが何かに『本気で挑戦してみたい』となっても、『ロバートがあるから諦めろ』と否定するのはどうなのかなと感じます。僕にとってはもうロバートは家族のようなものです。ずーっと一緒に活動をやってきた中で、ロバートの活動にしばられて、挑戦したいという気持ちをつぶすべきなのか、誰かの気持ちがブレた状態では、どのみちうまくいかないのではないかと。ロバートとして長く続けるためには、今みたいな期間が生まれることもあるのだなと感じています。やっぱり3人それぞれの人生でもあるので、3人が同じ方向に力を入れたい時に、また集まれたらいいですね」 ――その時のために「ロバート」という看板を掲げ続けているんですね。 「ロバートってあると、単純に応援したくなりますよ(笑)。みんな頑張ってすごいなと。3人でまたやる時にも、すぐやれるような方がいいですし、僕もこういった芝居や舞台なども、コントに生きるようになると思っています。いざ3人でやるとなった時に、怖くて舞台に立てないとなったら意味がないですからね。そうならないように演技やコメディーにも挑戦させてもらっています。そういう意味でも、僕にとって今は貴重な時間です」 ――3人で連絡を取られたりもするのでしょうか。 「普通にLINEとかはしますよ。この間は秋山に連絡しました。舞台の共演者の方が秋山の動画を褒めていたので、『あれ面白いって言ってたよ』みたいな連絡を取りましたね」 ――全ては芸のためという思いが伝わってきます。今は芸人仕事をやる機会が減られている印象ですが、どのように捉えていらっしゃいますか。 「もともと1人でやりたいとは思ってないんですよ。僕がロバートでやること以上に面白いことなんて考えられると思ってませんから(笑)。もちろん自分でピンネタを作ったり、漫談をやったりもしましたが『これをやりたいわけじゃないんだよな』と思っちゃうんです。やっぱりロバート3人でやってるモノが圧倒的に面白いですね。 何がなんでもバラエティーに出なきゃとも思わないですね(笑)。そのコーナーに自分がいる意味を感じれば、もちろん出たいです。歴史が好きなので、歴史系のロケとかもたくさん行かせてもらってるのですが、そういう番組はめちゃくちゃ楽しいです。ただ、ディスりあったりする形の番組とかだと、こんな無理してまで『自分がいる意味あるのかな』って思っちゃうんです。芸人としては全然ダメですね」 ――活躍の場を広げている根底には、今後のために今があるといった思いがあるんですね。 「今は自分に足りなかったり、経験してこなかったこと、やりたいことをやらせてもらっている時期ですね。しばらくルミネ(ルミネtheよしもと)の舞台にも立ってないですからね。でも、何十回、何百回と立ってきたので、その景色は鮮明に覚えています。逆にこれまでは、それしか知らなかったので、今は全部が新鮮です」
中村彰洋