MyShell、「AI彼女」・生産性向上アプリの構築に向け1100万ドルを調達
MyShellはAIコンパニオンの分野で人気
MyShellの主力製品には、ユーザーがプロンプトを通じてAIエージェントを構築できる「Workshop」や、クリエイター向けのノーコードアプリ開発ツール「Makerspace」などがある。これらのツールは主にAIコンパニオンの分野で勢いを増しており、ユーザーはこのプラットフォームを利用して、実在の人物や架空のキャラクターに似せて設計された、映画「Her」に登場するようなチャットボットを作成できる。 サンCEOは、「こうしたAIアプリケーションやモデルは収益を『生み出す』機能を備えており、『収益源』を共有するためにトークン化・取引・所有することができるAI資産になる」と説明した。 MyShell は、自社のDiscordのディスカッションコミュニティでユーザーが自分の作品を紹介するスペースを提供している。そこで共有されているエージェントのほとんどは、かわいいアニメのキャラクターのようにデザインされたAI彼女だ。その多くは、「職場での閲覧は危険」という警告がついており、用途が限られている。しかし、一部では別の形で利用されており、テクノロジー界の大御所イーロン・マスク(Elon Musk)氏などの人物を模倣するAIボットが作成されている。
目標はAIコンパニオンにとどまらない
サンCEOによると、「コミュニティによって作成されたコンテンツの約40%はAI彼女・コンパニオン」だが、「MyShellの主な目標は、AIコンパニオンだけに焦点が当たるのではなく、クリエイターが多様な範囲でカスタマイズされたAIアプリケーションを構築できるようにすることだ」という。 「サードパーティAPIの統合と包括的なAIモデルによる情報処理能力のおかげで、コーディングなしでアプリケーションや生産性向上ツールを構築できるようになった」とサンCEOは述べている。 MyShellは今回の発表で、コンパニオンのクリエーターのコミュニティを構築すること言及にしたほか、同社の技術が「人間の声を忠実に模倣するパイオニア的なオープンソーステキスト読み上げソリューション」であるMeloTTSや、「AIアプリ開発ワークフローのためのオープンソース基盤モデル」であるAlliceの基盤として機能していると述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Shutterstock|原文:MyShell, Blockchain Platform For Building 'AI Girlfriends' and Productivity Apps, Raises $11M
CoinDesk Japan 編集部