MyShell、「AI彼女」・生産性向上アプリの構築に向け1100万ドルを調達
「AI彼女」の作成に使用される、東京拠点の分散型AIプラットフォームであるMyShellは26日、AIアプリ構築エコシステム向けのプレシリーズAで1100万ドル(約16億5000万円、1ドル150円換算)を調達したと発表した。 今回のラウンドで、MyShellが調達した資金の総額は1660万ドルとなる。主導したのはDragonflyで、ほかにはDelphi Ventures、Bankless Ventures、Maven11 Capital、Nascent、Nomad Capital、OKX Venturesが参加した。このラウンドでは、暗号資産(仮想通貨)投資家でソートリーダー(思想的リーダー)のバラジ・スリニヴァサン(Balaji Srinivasan)氏、ニア(NEAR)のイリア・ポロスキン(Illia Polosukhin)氏、パラダイム(Paradigm)のケーシー・K・カルーソ(Casey K. Caruso)氏などの個人投資家からも支援も集めた。
MyShellとは?
MyShellは、AIクリエイターがアプリケーションを開発・デプロイするためのエコシステムとして売り込みを行っている。今回の発表によると、新たに調達した資金はオープンソースの基礎モデルの開発をさらに進め、「100万人を超える登録ユーザーと5万人のクリエイター」からなるコミュニティをサポートするために使用されるという。 MyShellは、分散化に重点を置いてほかのAIプラットフォームとの差別化を目指している。同社はコードベースの主要部分をオープンソース化しており、ブロックチェーンツールを利用してモデルのトレーニングとクリエイターのロイヤルティを支援している。 MyShellのイーサン・サン(Ethan Sun)CEOはCoinDesk宛てのメールで、暗号資産はMyShellが「クリエイターやAIモデルのリサーチャーが自分の仕事を収益化するのを支援する」ことを「独自の形で可能にする」ものになり、ブロックチェーンは「AI資産を取引・所有するための専用プラットフォーム」の基盤として機能するだろうと語った。