「生きる道しるべになるような」谷川俊太郎さん作詞、被災地で愛される校歌 福島
テレビユー福島
日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが、13日、老衰のため、東京都内の病院で亡くなっていたことがわかりました。92歳でした。福島県内でも多くの学校の校歌を作詞するなど、ゆかりも深い谷川さん。悼む声が広がっています。 ▼【画像を見る】校歌を歌う子どもたち 谷川さんは、1952年に「二十億光年の孤独」でデビュー。「生きる」「朝のリレー」などが国語の教科書に取り上げられ、幅広い年代の人に愛されました。また「スイミー」や「スヌーピー」などの翻訳も手がけました。 福島県大熊町に去年開校した「学び舎(や)ゆめの森」。震災と原発事故の影響で、一時すべての住民が避難していた大熊町に、12年ぶりに再開した学校です。校歌は谷川さんが作詞し、息子で作曲家の賢作さんが曲をつけました。 ■「生きる道しるべになるような」愛される校歌 学び舎ゆめの森の校歌「♪ゆーめの森で学んで遊ぶイェイ!」 こども園と小中学校が一体となったこの学校。校歌には、谷川さんらしい、親しみやすい言葉が並んでいます。 学び舎ゆめの森 南郷市兵校長・園長「子どもたちはこの校歌を本当に愛していて、入学直後から日々口ずさんで、行事の時だけではなくて散歩をする時やちょっとした時にいつも口ずさんできました」 「ゆめの森」では特設の追悼コーナーを設け、震災前に町を訪れた際の写真など、ゆかりの品を展示して、谷川さんを偲びました。 南郷市兵校長・園長「子どもたちにとって生きる道しるべになるような、とても素敵な詩をいただいております。子どもたちにはぜひうれしい時も楽しい時も悲しい時もくじけた時も、この歌を歌ってもらいたいなと思います」 谷川さんの葬儀はすでに執り行われていて、今後、お別れの会を予定しているということです。
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