追い抜かれた女王 パリ五輪へ山下美夢有は正念場| 宮里藍サントリーレディス | JLPGAツアー
JLPGAツアーの2024シーズン第15戦「宮里藍サントリーレディス」が6日、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6526ヤード/par72)で開催される。賞金総額1億5000万円、優勝賞金2700万円の4日間大会。笹生優花が制した「全米女子オープン」出場組が帰国参戦する。 前年大会覇者は岩井千怜。初日から首位を走ると最終日は申ジエ(韓国)の追い上げにあいながらも逃げ切り、最終的には5打差の圧勝劇を演じ、「AIG全英女子オープン」の出場権を獲得した。 連覇を狙う今大会は、19位で終えた全米女子から帰国後の参戦になる。今季全試合で予選を通過し2勝。抜群の安定感を誇り、メルセデスランキングは2位につける。同じく全米帰りでメルセデスランク1位の竹田麗央との最注目組で予選2日間をスタートする。 さらに注目選手は2季連続年間女王の山下美夢有だ。今月24日時点の世界ランキングで出場権が決まるパリ五輪は、前週の全米女子オープンを経て状況が一変。日本勢最上位の畑岡奈紗がほぼ内定で、代表圏内につけて渡米した山下の意識する相手は、背後から追った古江彩佳だと思われた。しかし圏外にいた笹生がメジャータイトルを獲得したことで、日本勢1番手の世界ランク6位に浮上した。 急に追う立場になった山下は、古江にも抜かれて世界25位。22位の古江、19位の畑岡を逆転することが代表入りの条件になりそうだ。自身も全米女子は12位とまずまずの順位で終えていただけに焦りはあるだろうが、昨年の5~6月には国内の5試合で3勝、全試合トップ3を外さないという離れ業をしており、その再現に期待したい。 前週の「ヨネックスレディス」で5年ぶりの復活優勝を遂げた新垣比菜は、同じ黄金世代の小祝さくら、アマチュアの肥後莉音と予選同組になった。翌週の「ニチレイレディス」終了後には出場優先順を入れ替える第一回のリランキングを実施。シード権を持たない選手たちにとっても大きな4日間になる。