”生活再建の第一歩” 輪島市で仮設住宅が完成 一方、津波浸水区域内での建設に不安の声も
能登半島地震から1日で1か月になるのを前に、石川県輪島市では被災者にとって生活再建の第一歩となる仮設住宅が完成しました。 【写真を見る】”生活再建の第一歩” 輪島市で仮設住宅が完成 一方、津波浸水区域内での建設に不安の声も 仮設住宅が完成したのは、輪島市マリンタウンのキリコ会館多目的広場で、建設を進めていた46戸のうち18戸です。間取りは2DKが14戸、4DKが4戸で、原則2年間住むことができ、市では今後年代や家族構成を考慮しながら、入居者の選定を進めていきます。 一方、キリコ会館多目的広場は市のハザードマップで津波の浸水区域とされていて住民からは不安の声も聞かれます。 住民は… 「海はどうしても怖い。まだ1回くらいは大きい地震が来そうという話だし」 「津波より優先するものがある。とにかく落ち着きたい」 輪島市では30日までに仮設住宅の入居申請が4140件に上るなか、着工数は現在548戸に留まっていて地元に残りたいという被災者のニーズに応えられるかが課題となっています。 一方、輪島市では一刻も早い断水解消を目指し、水道工事の妨げとなっている倒壊した家屋の撤去作業が31日から始まります。 撤去作業が始まる輪島市河井町の市道では、電線にかかった住宅の一部をチェーンソーで切り取るなど準備が行われていました。 近くに住む男性 「ここに水道管が通っているらしく、それを水を通すための作業をしてもらっている。そのためにがれきをどかすということを聞いた。危険ながれきも道に出ているのでちょうどよかった」 輪島市によりますと、倒壊家屋の撤去は大きな水道管が通っている市道に優先順位をつけ、所有者の確認がとれたところから道にはみ出したがれきを取り除くということです。
北陸放送