スイス高級腕時計ブランド“HUBLOT（ウブロ）”は、文字盤、針、ローターが無い実用的腕時計“MP-10 トゥールビヨン ウエイト エナジー システム チタニウム”を発表。世界限定50本の販売を開始した。

ウブロがLVMHウオッチウィークで発表した10作目となるマニュファクチュールピース“MP-10 トゥールビヨン ウエイト エナジー システム チタニウム”は、文字盤、針、ローターがなく“コンセプトウオッチ”と間違えそうな特別なデザインだ。 【MP-10 トゥールビヨン ウエイト エナジー システム チタニウムをもっと見る】 針の代わりになるのは、常に回転する四つのディスプレイ。文字盤の上部3分の1には、見えない拡大鏡と組み合わされた時・分が表示され、中央の3分の1に表情豊かな円形パワーリザーブ表示、下部3分の1では、搭載されたトゥールビヨンのケージ上に秒が表示される。 文字盤は、時計の魂であるムーヴメントと融合され、時刻を読み取る際はムーヴメントに視線を注ぐことになる。ホワイトラッカーでタイポグラフィが施さたブラックのアルミニウム製ローラーに、時、分、パワーリザーブ、そして秒の表示が一直線に並んでおり、赤い三角形のマーカーで現在時刻を読み取る仕組みとなっている。一般的な腕時計とは大きく異なるが、時刻は上から下へと読みやすくデザインされているため、流れるように自然に読み上げることができる。

ケースはチタン製で、ケースの上に配置されたサファイアクリスタルは3軸の傾斜面を組み合わせたことで、ウブロ史上最も複雑な造形になったという。同様に、一体型のラバーベルトにも本作に合わせたデザインが与えられた。

中央の構造の両側には、二つのホワイトゴールドのブロックが縦軸に沿って自由に動くように配置されており、この二つの縦型ウエイトがラックに噛み合うことで、ムーヴメントを両方向に巻き上げることを可能とした。巻き上げは2時位置のリューズで行ない、最大約48時間以上のパワーリザーブを備える。なお、時刻合わせは裏ブタ側にあるリューズを使って行う。 流線形のボディ、洗練されたムーヴメント、比類のない複雑なサファイアクリスタルなど多くの特徴を持ち、瞬時に目を惹きつけられる本作。生産数は世界でわずか50本のみとなっており、価格は3639万9000円。 【問い合わせ先】 LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン　ウブロ Tel.03-5635-7055