ヤマハ『YZ250FX』

　ヤマハは、クロスカントリー競技用YZシリーズの『YZ450FX』『YZ250FX』『YZ250X』『YZ125X』の2025年モデルを2024年10月25日（金）から発売する。 【画像】10月25日から発売されるクロスカントリー用の競技専用車両『YZ250FX』2025年モデル ■YZ250FX 　『YZ250FX』は、4ストロークエンジンを搭載したクロスカントリー用の競技専用モデル。低中速域の扱いやすいパワー特性と力強いトルクが特徴の249cc水冷DOHC単気筒4バルブエンジンを搭載する。 　2025年モデルは、3年ぶりのモデルチェンジとなり、“Synchronization YZ with every cross country rider”をコンセプトに、モトクロッサーYZシリーズ開発で得た技術を随所に活かしてクロスカントリーでの戦闘力をさらに向上させた。 　国内専用ECUセッティングを施したエンジンと、MFJ音量レギュレーションに適合しつつも、吸気効率を高めた後方ダクトの新型エアクリーナーボックス、フリクションロスの少ない新カムチェーン、膨張室を刷新したショートサイレンサーを採用し、極低速から中速域での操作性の向上となめらかなレスポンスを獲得している。 　新型の前側エンジン懸架ブラケットでクロスカントリー/エンデューロで求められる走破性・操作性の向上を実現。前後サスペンションは、ストロークを10mm短縮してローダウン化し、国内のクロスカントリー向けに専用チューニングを施したものとなっている。 ■YZ450FX 　『YZ450FX』は『YZ250FX』と同じく4ストロークエンジンを搭載したクロスカントリー用の競技専用モデル。449cc水冷DOHC単気筒4バルブエンジンは、極低速域で粘り強さを、中高速で力強さを発揮する。 　ハイレベルなドライバビリティを目指した吸気系は、シリンダー前方ダウンドラフト吸気は継承されつつ、エアクリーナーボックスへの新気採り入れ通路は後方ダクトレイアウトを採用。経路への水やホコリ、泥などの侵入を軽減させながら、ラウンド状立体エレメント採用などにより性能を向上しており、同時に軽量コンパクト化も果たしている。 ■YZ250X／YZ125X 　『YZ250X』は、モトクロッサーYZ250のエンジンに専用チューニングを施しクロスカントリー向けに最適化した249cc水冷2ストロークピストンリードバルブエンジンを搭載。YPVS（ヤマハパワーバルブシステム）のバルブ全開回転数（オープン状態）を高回転域側に遅らせ、バルブ全閉～半閉状態を長くキープすることで高効率燃焼を促進している。 　『YZ125X』は、専用のシリンダーヘッド・YPVS・CDIユニットパーツを採用した124cc水冷2ストロークエンジンを搭載し。クロスカントリー向け専用セッティングを施したKEIHIN PWKキャブレターを装備し、高回転域での力強さを維持しながらもさまざまな路面に対応したマシンとなっている。 　2025年モデルでは両モデルとも、ラジエターとその周辺部品の変更により冷却性能の向上を図るほか、耐水性に優れるPVC製バーパッドの採用や工具不要で圧減衰調整が可能なアジャスターをフロントサスペンションに装備するなど、4ストロークYZで好評の特徴を踏襲したものとなっている。 　カラー展開は、全機種共通でディープパープリッシュブルーソリッドEの1色のみ。ハイパフォーマンスの血統“ブルーファミリー”を濃密に感じさせるヤマハブルーをベースに、ライトブルーの差し色を加えたホワイトのビッグロゴとグラフィックがあしらわれ、爽快かつアグレッシブなスポーツイメージを高めている。 　メーカー希望小売価格は2024年モデルから据え置きとなり、『YZ450FX』は122万6500円（税込）、『YZ250FX』は100万6500円（税込）、『YZ250X』は81万9500円（税込）、『YZ125X』は77万円（税込）となっている。 『YZ450FX』をはじめとした2025年モデルのYZシリーズは、ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店にて10月25日（金）から発売となる。なお、すでに7月18日から予約を開始しており、12月1日までの期間限定で予約受付を行っている。 　各車両の詳細については公式ページ（https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/）を確認してほしい。 ■ヤマハ『YZシリーズ』4機種 2025年モデル メーカー希望小売価格一覧 名称／メーカー希望小売価格一覧（税込）／ YZ450FX／122万6500円／ YZ250FX／100万6500円／ YZ250X／81万9500円／ YZ125X／77万円／ [オートスポーツweb 2024年08月16日]