明治安田J1リーグは7試合が行われ、町田はG大阪に3―1で逆転勝ちし、首位を守った。3日にパリ五輪メンバー発表を控えた最後のアピール機会で、同点の後半に有力候補のFW藤尾翔太（23）が勝ち越しPKを決めた。2位の鹿島は神戸に1―3で逆転負けし、町田との勝ち点差は5に開いた。 冷静に見極めた。同点の後半16分に自ら獲得したPKで、藤尾はキック直前に助走を緩め、GKが向かって右にわずかに動く気配を察知。そのまま中央左へ力強く蹴り込んだ。パリ五輪世代をリードする今季8点目に「（直前だけでなく）そこまでに結果を残すことが大事。あとは待つだけ」。貴重な逆転勝利とともに、自身の切符も大きく引き寄せた。 同じくパリを目指すMF平河も中盤左でフル出場し、万全をアピール。初昇格で史上初の首位折り返しから、追うG大阪をアウェーで突き放す価値ある1勝となった。前半に相手が1人退場した数的優位を生かし「負ければ首位が入れ替わる試合で勝ち点3を取れたことに意味がある」と黒田監督。早くも独走の気配が漂ってきた。
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