青学大・中田達也が大会初の決勝満塁弾 スタメンに4年生不在も史上5校目の4冠達成/神宮大会
明治神宮野球大会最終日(25日、青学大7-3創価大、神宮)決勝が行われ、青学大(東都)は創価大(関東1)を7―3で下し、初優勝。2008年の東洋大以来、史上5校目の大学4冠(春、秋のリーグ戦、全日本、神宮大会)を成し遂げた。 青学大・中田達也外野手(3年、星稜高)が一回1死満塁から大会史上初となる決勝での満塁弾。「4年生を日本一の男にするという気持ちで打席に立った。入ってよかった」と喜びがあふれた。 石川・加賀市出身で星稜高で研鑽(けんさん)を積んだ。1月の能登半島地震では帰省中に災害に遭った。七尾市の曾祖父の家が倒壊し、知り合いの方が亡くなるなど、悲惨な現状を目の当たりにした。「(石川の人に)元気を与えようと始まった年。最後こういう形で締めくくれたのはちょっとはよかった」と吐露した。 ドラフト会議で広島1位指名の佐々木主将、ロッテ1位指名の西川がけがで決勝の先発メンバーに4年生はいなかった。前夜、佐々木は「来年はお前たちが引っ張っていく番。それが早くなっただけ」。昨年4冠にあと1勝に迫りながら、神宮大会の決勝で敗れた主将は後輩に思いを託した。 史上5校目となる大学4冠を達成し、見据えるのはリーグ戦10連覇だ。「(東都4連覇中で)リーグ10連覇を目指してやっているので、まずはそれをつなげる」と中田。黄金時代を築く青学大がさらなる栄光へと突き進む。(児嶋基)