日本維新の会・前幹事長・藤田文武氏が語る!野党の候補者一本化と予備選の実施の可能性とは?!
藤田氏は他党との予備選は反対?!
MC中山「吉村代表が参院選での予備選実施の考えを示されました。藤田さんは、どのようにお考えですか?」 藤田氏「私は難易度は、非常に高いと思う」 既に議員がいる選挙区や、立候補を目指している方がいる選挙区で、納得してもらいつつ、公平公正なルールで理想に近づけていくのかは、実務的には非常に難易度が高く、大きなチャレンジになるのではないかという考えを示しました。 MC中山「これまでに予備選を行ったことはあるのでしょうか?」 維新の会では、大阪市長選や前回の衆院選で公明党と戦った大阪府内の4つの選挙区で、党内で予備選を行いました。 今までも他党との予備選をするという意見はありましたが、藤田氏は「他党との予備選は反対派」であり、前執行部は「他党との予備選はやらない」という方針だったと解説しました。 他党との予備選には、公正公平なルールがないため、「非常に政治的な闘争がある」と藤田氏。 維新の会は、1人区で戦える選挙区は非常に少ない状況であり、候補者がいない選挙区の交渉で足元を見られる可能性もあると懸念します。 一方で、衆議院が解散し、衆参のダブル選挙になる可能性も考えられます。 参議院を仮に予備選で一本化しても、同じ県の衆議院選挙の選挙戦略が難しくなり「選挙実務は、実はいろんな想定をしながら、最終的に国民の皆さんに対して1番真摯な姿勢は何かということを考えて選挙をやるべきだ」と藤田氏は語りました。 藤田氏「難易度は高い、でも不可能なことはない。トップ方針がそうであれば、ぜひ新しい執行部の皆さんにはあらゆることを想定した上でチャレンジしてほしいと思います」
次期参院選に向けた早期の仕組み作り
候補者の一本化には、比例票との兼ね合いなどの問題があります。 例えば、自民党の候補者が「選挙区は私に、比例は公明党に」と投票を呼びかける姿も見られます。 藤田氏は、自身の地元の選挙区でこのような呼びかけをしていても、公明党の票が増えてない状況があり、「有権者は単純ではなく、すごい複雑な投票心理がある」と述べます。 藤田氏は、松井一郎氏から「藤田よ、色々動いて増える票もあるけど、その動きのせいで減る票もあんねん。で、プラスマイナスゼロかもしれんし、増える票を何票か取りに行ったら、何万票を失うこともある。だから選挙は難しい。増えることだけ考えるな、減ることもある」とよく言われたというエピソードを披露しました。 では、来年の夏の参院選に向けて、どのような仕組みを作っていくのが必要なのでしょうか? 最後の選対本部長の仕事として藤田氏は、前回の選挙で落選した125人と面談を実施。 85%以上の人が再任を希望し、40人弱が再任され、50人以上が保留となっています。 次の執行部は、ここから候補者を減らすのか増やすのか確定させ、選挙で戦える体制を党内にどう作っていくかが重要な仕事だと藤田氏は述べました。 藤田氏も、馬場氏も、松井氏も、みんなが一番苦しんだのは「候補者の擁立」だと話し、「選挙は良い候補者がいて初めて戦える」とコメント。 候補者を選ぶために、仕掛け作りやスカウトなどの「発掘活動が1番胃が痛い仕事で、大変やった」と振り返ります。 「もう7月が参議院選挙ですから、新執行部の重要で早くしないといけない仕事の一つ。それがないと、他党との交渉といってもなかなかできない」と藤田氏は語り、候補者の擁立を急がなければいけないとまとめました。