パリ五輪女子サッカー4強決定 前回王者カナダ敗退、ブラジルが開催国フランスを撃破【準々決勝結果まとめ】
■アメリカ 1-0 日本
グループCを2勝1敗の2位で突破してきたなでしこジャパンは、グループBで3連勝して首位通過で勝ち上がってきたアメリカと対戦した。試合はアメリカがボールを動かす展開となったが、日本は中盤で連動した組織的な守備ブロックを組み、ボールを奪えば素早いカウンターを狙う構図となった。ただ、両チームともにチャンスを作りながらも、得点が生まれずに延長戦へ突入。そして、延長前半にアメリカFWトリニティ・ロッドマンがカットインからゴールネットを揺らし、アメリカが先制。その後、日本は同点に追いつくことができず、アメリカが準決勝進出を決めた。
■スペイン 2-2(PK:4-2) コロンビア
日本と同組のグループCを3連勝で勝ち上がったスペインは、グループAを3位突破したコロンビアと対戦した。前半序盤の12分にコロンビアが先制点を奪うと、その後はスペインが猛攻を仕掛けるも得点を奪えず、52分にはコロンビアに追加点を許す。2点差をつけられ敗退危機に瀕したスペインだが、ここから2023FIFA女子ワールドカップ覇者の底力を発揮。79分にFWジェニファー・エルモソがまずは1点を返すと、終了間際の後半アディショナルタイム7分にイレーネ・パレデスが同点弾を決めて、延長戦へ持ち込んだ。延長戦では両チーム得点が生まれず、勝負はPK戦へ。スペインが4人全員決めたのに対し、コロンビアが2人失敗し、スペインが激闘を制して準決勝進出を決めた。
■カナダ 0-0(PK:2-4) ドイツ
非公認アナリストによるドローン偵察問題により、勝点「6」の減点処分が下されたものの、グループAを3連勝で2位突破した前回王者のカナダは、グループBを2位突破したドイツと対戦。互いに何度も決定機を作るが、なかなかゴールを奪えない展開が続いた。シュート数はカナダが23本、ドイツは11本放ったが、最後まで得点は生まれず、勝負はPK戦へ。ドイツGKアン・カトリン・ベルガーがカナダのPKを2本セーブしたうえ、最後のPKも自ら決めて、ドイツが準決勝進出を決めた。