大塚 愛「私は歌手に向いてない」 挫折した過去と『さくらんぼ』の歌い方に辿り着いたワケを明かす
大塚 愛が、作曲をするようになったきっかけや声の変化、親になって変わった制作について語った。 大塚が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは9月7日(土)。 この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。大塚は成城石井の「味楽乃里 揚げぎんなん」を持参し、ビールとともに楽しんだ。
あなたはピアノがとても下手だから…
『さくらんぼ』『SMILY』『プラネタリウム』などのヒットでおなじみの大塚は、シンガーソングライターのほか、絵本制作、イラストレーション、小説の執筆などマルチな活躍を見せている。そして、2023年9月にデビュー20周年を迎えた。 そんな大塚の音楽とのはじまりはピアノだったという。 大塚:両親いわく会社の人に「何か楽器をやるなら早くやったほうがいいよ」って言われたから、急いでピアノを買っちゃったみたいな。 クリス:4歳からピアノを弾き始めたそうですね。 大塚:でも基礎となる練習本が本当に嫌で全然練習しなくて、全然上手にならなくて。毎回ピアノの先生にすごく怒られるだけで終わる。そういうのが何年も続きました。先生も私が全然練習しないから呆れちゃって、先生がいつも必ず弾くんですよ。「これで頑張って」みたいな感じで。それを耳で聴いて覚えるしかなくて、ずっと楽譜が読めないまま今に至るっていう。全部耳コピで。 クリス:うそ!? 大塚:先生が怖すぎて楽譜を読むよりも先生が弾いたものを耳コピして弾いたほうが早かったんですよ。 クリス:楽譜を読んでいるフリをしていたんですか? 大塚:そうですね。一応楽譜は見ていたんですけど、わけわからなくて(笑)。 クリス:でもその先生のおかげで、音楽に対する根性が身に付いたって言ってもいいかもしれないですね。 「作曲を始めた理由がその先生の一言だった」と大塚は続ける。 大塚:先生が「あなたはピアノがとても下手だから、発表会で弾いてもみんなのレベルに全然ついていけないから、既存の曲を弾くのではなくて自分で曲を作ってそれを自分で歌えばいいんじゃない?」って。それで作ったのが『Dear, you』って曲で、私が人生で初めて作った曲です。 クリス:先生は大塚さんのことを思って言ってくれているような気がするんですけど。 大塚:常になんとかしようとはしてくれていて。だけど何曲か作曲して先生に聴かせたら「ここはコードがおかしい」「こんなのダサい」とすごく言われて「もう先生には聴かせない!」みたいになって。1回作曲をやめようかなって思ったりもして。だけど挫折しながらもまた作り出したり。自分の中で音楽だけは何回挫折してもまたやり直していましたね。