【Yahoo!ファイナンス責任者が実践】小1の娘に「お手伝い」から伝えるマネー教育「稼ぐ力」どう教える?
子どもへ投資はどう伝える?リスクの伝え方も
ー今は「稼ぐ」、そして「管理する」を学んでいる途中ですが、今後「投資」についてはどのように教えていく予定でしょうか。 今成さん:管理ができるようになったら、「今管理しているお金のうち、3割だけ投資してみようか」という話もしていければと思っています。 ー投資にはリスクもありますが、お子さんにどうリスクを伝えますか。 今成さん:基本的にリスクは増えることもリスクですし、減ることもリスクだと思っています。 まだ小1なので投資の話はしていませんが、子どもが欲しいものがあってそのためのお手伝いについて計画をしたときに、「この計画通りに100%いったらリスクゼロだね。これよりもっと稼げることもあるし、稼げないこともあるけど、それは計画通りにいかないっていうことだから、両方ともリスクっていうんだよ」と話したことがあります。 ちょっとした生活の中で教えたり、質問に答える中で、投資やそのリスクについての話も組み込んで教えていければいいと思っています。 たとえば、ゲームの中で株の仕組みや経済について楽しみながら学ぶこともできますし、Yahoo! ファイナンスでも、「投資信託シミュレーション」という機能があり、気になるファンドを毎月どのくらいの金額で何年間積み立てたらどのように運用されるのか、どのように変化しうるのか、を親子で見ながら話をしてみてもよいと思います。個別のファンドを選択し、毎月積立額や投資期間、想定利回りを変更することで簡単に運用シミュレーションができます。ー稼ぐ、管理する、投資する。人それぞれ得意なものが違う場合もあると思います。 今成さん:そうですね、稼ぐ、管理するのどちらが得意かなど、人それぞれだと思います。 個人的にはまず稼ぐ力を培ってほしいと思っていて、お手伝いを通して教えています。 ーいま子育てをしている現役世代へ伝えたいことはありますか。 今成さん:今の日本は、稼ぐための努力よりも貯金するための節約に目が向きすぎている部分もあるなと感じます。どうやって稼ぐか、どうやったらお金は増えていくかを自分で考えて、意識して生活することは大人も同じように大切だと思います。 稼ぐことやお金を増やすことを考えることで、女性の社会進出に繋がる部分などもあると思いますし、個の力を増やしていくことも大切だと思っています。
増える「お金を増やす選択肢」親子で「お金」について考えよう
現代はリモートワークや副業、在宅パート、フリーランスなど働き方が多様化しています。 投資においても、iDeCoや新NISAなど個人で長期的な資産形成がはじめやすい環境が整い、「お金を増やす選択肢」は一昔前に比べて増えました。 「おかねを学ぶ日」にあらためて、今成さんのお手伝いとお小遣いを通したお子さんへのマネー教育を参考にしながら、新たな働き方や資産運用の情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
宮野 茉莉子