【ライブレポート】大自然ロジャーの鉄板トークでコール&レスポンス「ジュースお笑い倶楽部」お祭り騒ぎの夜
ジュースごくごく倶楽部が3月30日、バンド史上最大の会場となる東京・豊洲PITで音楽とお笑いのイベント「ジュースお笑い倶楽部」を開催。バンドのライブにはゲストの芸人も迎えながら2000人の観客と共に3時間以上にわたり盛り上がった。 【写真】Oasisの「Don't Look Back In Anger」をカバーするニューヨーク嶋佐。 ジュースごくごく倶楽部は、辻クラシック(ニッポンの社長・辻)、堂前タオル(ロングコートダディ堂前)、ポイズン反町(シカゴ実業・山本プロ野球)、ジンジャエール阪本(マユリカ阪本)、あたし(滝音さすけ)、愛コーラ(ムームー大陸・山崎おしるこ)からなる6人組バンド。このイベントではジュースごくごく倶楽部のメンバーが各コンビのネタとバンドでのライブを展開。加えて、つぼみ大革命、HI†GO(セルライトスパ肥後)、Mrs.ヒポポタマス(マユリカ中谷)、MCダンボ(マユリカ中谷)、ニッポンの社長・ケツというゲストアーティストたちのパフォーマンスも繰り広げられた。 まずステージに姿を現したのはHI†GO。「みんなー! 仲良くなろうよー!」と何度も呼びかけて自分の世界を作り上げ、持ち曲「ア・ラ・モード」で会場の温度を高めていく。そんなHI†GOの“開花宣言”によって呼び込まれたつぼみ大革命はポッドキャスト番組で勝手に名前を出されていたマユリカとの舞台裏でのエピソードを明かしつつ、ニッポンの社長・辻提供曲を含む2曲を披露。会場の熱気がさらに高まったところでネタコーナーへ移った。 トップバッターのマユリカは2000人の観客を前に大興奮。テンションの上がった中谷が「盛り上がってるかー?」「そんなもんかー!?」「まだまだいけるやろー!」とコール&レスポンスを楽しんでいると、阪本は「お前に関係ないやろ」と吐き捨て、「ごくごくのイベントやから盛り上がってるかどうかはお前にまったく関係ない」と冷めた目を向ける。また「あるものが大革命的につぼみのようだった」とつぼみ大革命の件についても説明しつつ、彼女たちとは無事仲直りできたと報告した。続く滝音も来場者たちのエネルギーに圧倒され、秋定は「簡単にウケるなあ」とにんまり。よくウケるからとアドリブを放り込んでみるも伝わらず、「あ、アドリブアドリブ。申し訳ない」とサラッと詫びた。 芸人扮するゲストアーティストたちはネタの間に登場。MCダンボは「孤悲の教科書」を歌唱するも、終盤で歌詞を忘れてしまう大失態。そこへHI†GOがやってきて、悪態をついてくるMCダンボに対してラップバトルを吹っ掛けるが、イラッとしたダンボは言葉ではなく暴力でHI†GOをのしてしまった。 改めて登場した肥後による「ア・ラ・モード」斉唱ののち、いよいよジュースごくごく倶楽部のライブへ突入。ボーカル・阪本の「豊洲ー! せっかくやったら盛り上がっていったらー!?」の合図で「留守番ロック」の演奏をスタートさせた。リリース済みの人気曲はもちろん、音源化していない楽曲も多数パフォーマンス。阪本が大会場でやってみたかったこととして「ざっぶーん!」と観客にウェーブを促す場面もあった。 「飲み会で喋れない人」には蛙亭イワクラがボーカルで参加。前奏中にノリノリで踊っていたイワクラが歌い始めを見失ってしまったが、阪本は「こういうのがあって、さらに盛り上がれるってワケ!」と明るく仕切り直す。 「入玉したいよ」は沖縄出身の大自然ロジャーを迎え、「入玉したいさ」と歌詞を沖縄アレンジバージョンに。コール&レスポンスには、負けたほうが料金を支払うという対決制のバーで酒に強いロジャーが一度も負けたことがない、というエピソードを採用し、「1回もお金払ったことー?」の問いかけに「ありませーん!」という声が会場にこだましていた。 阪本がトイレに駆け込んだのと入れ替わりで今度はニューヨーク嶋佐が登場し、Oasis「Don't Look Back In Anger」のカバーでも会場は熱狂。アンコールの前にはバンドメンバーの相方たちによるサスケ「青いベンチ」のアカペラセッションが繰り広げられ、その出来には関係なくフロアからは温かい拍手や歓声が送られた。 このライブでジュースごくごく倶楽部は2ndアルバムを7月3日(水)に発売すること、7月21日(日)に大阪・なんばHatchで「ごくごくFES」を開催することをアナウンス。「新たなフェーズが始まる」という彼らの今後の活動に注目を。 (写真提供:吉本興業)