英次期政権、財政逼迫は「看過できない問題」=S&P
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国の次期政権は、財政状況の逼迫により、困難な多くのトレードオフに直面する見通し。格付け会社S&Pグローバル・レーティングスの英国担当プライマリー・ソブリン・アナリスト、マキシム・リブニコフ氏が19日、警告した。 リブニコフ氏は英信用格付けに関するウェビナーで「看過できない最大の問題は英国の財政」とし、「足元の債務は数十年ぶりの高水準にあり、成長見通しもそれほど明るいとは言えない」と指摘。「債務が対国内総生産(GDP)比で100%を超えると、政策余地が大幅に狭まるというのがわれわれの見方だ」とした。 一方、S&Pが示す今年の英経済成長率見通しである0.3%については、今後数週間で若干上方修正される可能性があると述べた。 S&Pは現在、英国の信用格付けを「AA」、格付け見通しを「安定的」としている。