富山市内のカレー店やジャズバーも紹介したNYタイムズ、興奮気味の知事「来たか!という感じ」
盛岡では外国人宿泊客9・5倍増
富山市観光政策課の頼成玲宏課長代理は「大規模な観光施設は少ないが、個性光る店が多いのが市の魅力」とアピール。同課によると、市のコロナ禍前の外国人延べ宿泊者数は13万5586人(2019年)。コロナ禍の影響で一時は2630人(21年)まで減少したが、23年は9万682人に回復した。
23年に同紙に選出された盛岡市では、23年の外国人宿泊客数は前年の約9・5倍に激増した。富山市でも欧米中心にインバウンド増が見込まれる。
藤井裕久市長は「コンパクトシティー政策を20年間続け、中心市街地ににぎわいが生まれたことが評価されたのでは」と分析。「伝統文化が受け継がれてきた地であるとともに、居酒屋で地酒も楽しめる。この機会を追い風に、富山を訪れ、能登に思いをはせてほしい」と話した。
富山県全体への波及効果も、見込まれ、新田知事は「『来たか!』という感じ。我々にとっても励みになる。リピーターになっていただければ」と興奮気味に話した。
市民からも歓迎の声が上がった。同市北新町のパート従業員の女性(64)は「富山市の良さが世界に広がるのはとても良いこと。観光客のお手伝いをしたいので、英会話教室に通ってみようかな」と笑顔を見せた。