ファミコン版『ドラクエ2』の理不尽な謎解きを当時の子供たちはどう攻略したのか
「進んでいた」と思ったらいつのまにか「戻っていた」…!
1987年1月26日に発売されたファミコン版『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』は、強力すぎるザコ敵や複雑極まりないダンジョンに加えて、理不尽な謎解き要素も含まれていました。大人でも匙を投げたくなる高難易度ゲームを、当時の子供たちはどのように攻略していたのでしょうか。 【画像】クリア後は友達に自慢した? ハード過ぎてクリアできなかった『ドラクエ 2』のラスボス(4枚) ひときわ有名な難所といえば、「ロンダルキアへの洞窟」が挙げられるでしょう。全滅必至の強力なザコ戦に加え、ダンジョン内の謎解きもかなり難易度が高くなっています。地下を含めて全7階層で構成され、そのうち1階と5階は落とし穴地帯、2階と6階は正しい道を選ばなければ十字路を彷徨うことになる無限ループ地帯です。そのように迷ってウロウロしていると、上述した強烈なザコ敵が余計に襲い来て撤退もやむなしとなり、自力で攻略しようとするとなかなか進むものではありませんでした。 落とし穴地獄は何度も落ちてはマッピングしてやり直し、無限ループ地獄は迷いすぎてリレミトで何度も出直しと、誰しも苦戦したことでしょう。クリアできたとしても「闇雲に歩いてたら偶然突破できた。二度とできる気がしない」といった、運任せの攻略だったという声もネット上には散見されます。中には「ダンジョンのマップを自作して攻略に挑んだ」というツワモノも。 当時の子供たち(現40代から50代の元お子様)に話を聞くと、「攻略本、あと雑誌の攻略情報が充実していた」としつつ、「でも全員が(雑誌や攻略本を)買っていたわけではなく、子供間のネットワークで、どこかしらからその内容が流れてきて、それで攻略していたという印象です」といいます。「ロンダルキアの洞窟でもスンナリ突破できるヤツがクラスにいて、放課後に何人も集まってそいつのプレイを見せてもらった」という思い出話も聞かれました。 そうしてたどり着いたロンダルキアに、さらなる強ザコが待ち受けていたというのも、語り草になっているネタのひとつです。