鹿児島県 「まるごと奄美in東京」開催 大勢の来場者でにぎわう 魅力いっぱいのもてなし満喫 百貨店のエントランスでもパフォーマンス
7階会場では、ソテツの葉を使った虫かご作りも人気。伊勢勝義さん(69)の指導で、奄美好きで「実行委のみんなに愛知県から会いに来た」という深谷麻美子さん(32)と大学時代の友人の曽我絵理子さんが熱心にチャレンジしていた。 ㈱CONCENTのバーチャル奄美体験のコーナーもあり、海の中のクジラに出会えると、子どもたちが並ぶ姿もあった。 奥委員長は「今年もたくさんの方に来ていただいた。奄美を知ってもらいたい、仲良くなってもらいたい思いが通じたと思っている。集まって、酒を飲んで、誰かが三味線を弾き、太鼓をたたき、いつの間にかシマ唄が始まりみんなで踊っている、そういう私たちの日常を島の暮らしを伝えたい。今回は県大島支庁、市役所、JAL、たくさんの協力があった。できるだけ奄美に近付けたいと、島の野菜、素材を奄美から送った。日常、島の暮らしを感じていただけたのではないか」と話した。 影の仕掛け人で、同委員会会長を務める宮崎緑さんにも話を聞いた。宮崎さんは東急㈱の社外取締役をしている。「コロナ禍で人の流れが止まってしまい、リモート会議が続き、断絶を感じた。『東京から来られないなら、島から会いに行こう。まるごとの奄美を、食、踊り、歌、人みんな連れて、東京で奄美を作っちゃおう』と東急に提案。ホテルでもそういう試みをやったことがない、やってみたいとスタッフ一丸になって楽しみながらやっている。島の若い世代が頑張ってくれて、エネルギッシュに進めることができた」と宮崎さん。 ホテルスタッフは、手ぬぐいをヘアバンドにし、同ホテルの村井淳社長も自ら大島紬をきて会場を笑顔で見守っていた。