「あんぱんまん」親子で鑑賞 上市・西田美術館(富山)、やなせたかし展開幕
国民的キャラクター「アンパンマン」を生み出した漫画家、やなせたかしさん(1919~2013年)の絵本作家としての活動に焦点を当てた展覧会が2日、富山県上市町郷柿沢の西田美術館で開幕した。代表作の絵本「あんぱんまん」の複製原画などを紹介し、柔らかく彩り豊かな世界観を伝えている。北日本新聞社共催。 絵本「あんぱんまん」(1973年)の複製原画は、絵本の刊行50周年を迎えた昨年制作されたもので、18点全てが一堂に会するのは北陸では初めて。やなせさんの世界観や色彩へのこだわりなどが詰まっており、親子連れらが優しい雰囲気を楽しんでいた。 やなせさんが「あんぱんまん」を発表した月刊保育絵本「キンダーブック」のコーナーも設けた。やなせさんの生涯や多彩な作風を伝えるほか、アンパンマンが現実世界に登場したり、顔が全部なくなったりする珍しい場面も紹介している。2日はフレーベル館アンパンマン室長の宮本麻未さんがギャラリートークを行った。
「やなせたかしのえほん展」は町と同美術館の共同展の第2弾。12月15日まで。