libido:大橋悠太&緒方壮哉の自主企画、芥川龍之介の小説原作の「河童-kappa」開幕
「theater apartment complex libido:F『河童-kappa』」が、昨日10月11日に千葉・せんぱく工舎 1階 F号室で開幕した。 【画像】theater apartment complex libido:F「河童-kappa」より。(他10件) libido:は、本拠地である“F号室”で、3つのFから始まる物語を創作した“Fシリーズ”を2021年から2022年にかけて実施。今回はその“Fシリーズ”を、libido:の所属俳優である大橋悠太と緒方壮哉の自主企画として再始動させる。「河童-kappa」では、芥川龍之介の「河童」を原作に、大橋と緒方が共に構成を手がけ、出演する。 開幕に際し、大橋は「今年に入り引っ越しをしまして“松戸”は僕の中で少し遠い場所になった気がしますが、バイト先は変わらず八柱なのでほぼ毎日通っている大橋です。ちいさな頃河童というと川の前に立っている看板にはいつも絵で描かれていたり、地元のゆるキャラがカパルという名前だったりとなんとなく親近感があります。米米クラブの石井竜也さんが監督だった『河童』という映画は小さい頃何度も見たのですが内容は全く覚えていません。今調べてみると製作はカッパドキアとあり、何から何まで河童づくしだったみたいです。あの頃みていた風景は子どもだったからこそ、楽しかったり怖かったり今よりも無知だったからこそ体験できた感動があるような気がします。芥川龍之介の『河童』はそうしたものとは逆で様々な事を体験して多くの知識を持った大人が描いた『あの頃』なのかもしれないなと思いました。それはあるいは『狂人』なのかもしれませんが……。小さい頃の僕自身を笑わせるべく、今日も舞台に上がります」と思いを述べた。 緒方は「“松戸”は僕の故郷の長野県“松本”と語感が近いしなんだか気に入っているわけですが、この『河童』という本も長野県上高地が舞台になっています。かつて友達と上高地までチャリを30km漕いで猿と格闘したり、河童橋でスイカを食べたりしました。今書いてて思い出しましたが、スイカじゃなくメロンでした。と、このように記憶って曖昧で不確かです。こうして記録してはじめて間違いに気づく。そりゃ誰しも間違えます。それに結局スイカだったかメロンだったかも本当はわかりません。だからせめて“友達と上高地でなんだか野菜だか果実だか分からない美味しいモノを食べたし実はそのどちらでもなかったかもしれない”という過去と共に前を向いて生きていこうと思います。多分この作品はそんな方向です。言うまでもないですが、原作の物語はもっと雄弁です。では、ごきげんよう」とコメントした。 上演時間は約1時間20分で、公演は明日10月13日まで。 ■ theater apartment complex libido:F「河童-kappa」 2024年10月11日(金)~2024年10月13日(日) 千葉県 せんぱく工舎 1階 F号室 □ スタッフ 原作:芥川龍之介「河童」 構成:大橋悠太 / 緒方壮哉 □ 出演 大橋悠太 / 緒方壮哉 ※遠方割、高校生以下割引あり。