南海「諏訪ノ森駅・西駅舎」24日で約100年の歴史に幕 ステンドグラスの窓が特徴
南海電鉄は15日、南海本線の「諏訪ノ森駅・西駅舎」を24日の営業運転終了をもって閉鎖し、25日から隣に建設中の仮駅舎に切り替えると発表した。同駅舎は1919年(大正8)から約100年にわたって利用され、駅舎内にステンドグラスが使われるなどし、多くの利用客らに愛された。 【拡大写真付き】隣の駅である「浜寺公園駅」の駅舎は2016年に109年の歴史に幕を下ろした
明かり取り窓としてステンドグラスを5枚使用
同電鉄によると、諏訪ノ森駅は1907年(明治40)に「北濱寺」駅として開業。1919年に駅が移設され、現在の西駅舎が建設された。 木造平屋建ての同駅舎入り口上には、明かり取り窓としてステンドグラス5枚が使われている。このステンドグラスには、浜寺から淡路島に向かっての海岸の様子が描かれており、多くの利用客や鉄道ファンらに愛された。1998年には、国の登録有形文化財として登録されている。
今後は新駅舎近くで憩いの場として保存活用される計画
今回は、南海本線の連続立体交差事業により新駅舎が建設されるため駅舎は引退。今後は新駅舎の近くで、来場者の憩いの場として、保存活用される計画となっている。