掛布が語る「阪神が死のロードを克服する方法」
投手陣に関しては、すでに1、2軍の入れ替えを頻繁に繰り返しながら全員野球を実行しているが、この夏場は、特にコンディションと調子の波を確認しながら使う投手をピックアップしていく必要がある。8月8日の広島戦では、先発の藤浪を7回で降板させ、ベテランの福原忍に8回を任せたが、その福原がつかまって結局、オ・スンファンを8回からイニングまたぎで起用することになった。藤浪は、中6日の登板だったし、次の登板予定まで、また中6日の間隔が空く。 117球を投げていたが、中継ぎも不安なのだから、点差と藤浪の出来を考えて、もう1イニング続投してもよかったと思う。オ・スンファンのイニングまたぎの起用も、まだ時期的に早い。オ・スンファンの限定1イニング登板を解除することは、今後、必要になってくるが、ムチを入れるのは、もう少し先だろう。3連戦の頭だったし、ここからまだ夏場の6連戦が、2つ、3つと続くのだ。先発の5番手、6番手と中継ぎ陣についてはベンチワークの是非が問われるポジションだ。それこそオールスター継投で乗り切っていかねばならない局面もやってくるだろう。いずれにしろ勝負の8月である。 (文責・掛布雅之/阪神DC、評論家/構成・本郷陽一)