退任の中日・立浪監督 3年連続最下位を謝罪「志半ばで」「負けたので多くは語れません」DeNAファンにエールも
「中日0-2DeNA」(6日、バンテリンドーム) 中日が最終戦で完封負けを喫し、球団ワーストを更新する3年連続最下位となった。 【写真】完封負けで最下位だけど 軽やかな足取りで選手交代を告げる立浪監督 2点を追う九回2死一、二塁。一発出れば逆転の場面で、最後は細川の三振でゲームセットとなった。暗黒の低迷期を象徴する完封負け。立浪監督は悔しさを押し殺すように、足早にベンチ裏へ姿を消した。 セレモニーでは立浪監督がファンの前で挨拶。「今日も最後の最後まで声援をありがとうございます。今年1年、バンテリンドームはもちろん、ビジターのグラウンドでも声援をいただきました。本当にありがとうございます」と感謝。「しかし、3年間これだけ声援をいただきながら結果を出せず、本当に皆様には申し訳ない思いをさせてしまい、すみませんでした」と、帽子を取って謝罪した。 続けて、「何とかチームを強くしようと、改革してきましたが、まだこのチームは改革の途中です。志半ばで退くのは非常に残念な思い、悔しい思いと、申し訳ない思いがありますが、ただ、ここにいる選手は着実に力をつけてきた選手もいます。まだまだこれから伸びていく選手もいます。この選手が成長するには皆さんの応援が必要です。まだ芽は小さいかもしれませんが、皆さんの力で花を咲かせ、実を付けてあげてください。近い将来、必ず強いドラゴンズ、そう信じています」と後押しをお願いした。 左翼席のDeNAファンにも視線を向け、「クライマックシスシリーズ頑張ってください」とエール。「負けたので多くは語れません。ありがとうございました」と2分40秒で締め、拍手が起きた。 この日は引き分け以上で5位だったが、敗戦により球団ワーストを更新する3年連続最下位。既に立浪監督は今季限りでの退任を表明しているが、新人監督の3年連続最下位は1950年から52年の近鉄・藤田省三監督、56~58年の大洋・迫畑正巳監督、70~72年の西鉄・稲尾和久監督以来4人目で、52年ぶりの不名誉な記録となった。