巨人、堀田賢慎、602日ぶり先発で4回無失点、直球Kにガッツ!阿部監督の評価は…「100点だよ」
◆JERA セ・リーグ 巨人3x―2広島=延長12回=(13日・東京ドーム) グラブをたたき、ほえた。3回2死二、三塁。堀田賢慎投手(22)が堂林を146キロ直球で空振り三振に切り、ガッツポーズ。雄たけびを上げた。4回4安打無失点に「1イニング1イニング出し切る意識でいった。ゼロで抑えられて良かったです」。 【動画】堀田賢慎、ブルペンで気迫のこもった投球 開幕から救援を任されていた中、グリフィンの右脇腹のけがの影響で巡ってきたチャンス。22年8月20日の阪神戦(東京D)以来602日ぶりとなる先発は、白星こそつかなかったが阿部監督も「100点だよ」とねぎらい評価。初回こそ3者凡退に抑えたが、それ以降は得点圏に走者を許した。最速157キロ右腕は4イニング目には141キロまで球速を落としたが、変化球を織り交ぜて踏ん張った。 試合開始前、キャッチボールを行う堀田の隣に背番号「77」が寄り添っていた。22年に初先発初勝利をつかみ、期待されたが結果が続かなかった。内海投手コーチは「西武でコーチをやっている時、すごい投手が来たと思った。もったいない。巨人に戻ってきて一番見たい選手だった。何とか元の賢慎に戻したかった」と語る。昨秋キャンプからともに体重移動やフォームの試行錯誤に取り組んできた。 昨年11月から開催された台湾ウィンターリーグ中も、LINEでやりとり。右腕も「『ちゃんとやれよ!』って声をかけてもらった。結果を残したい」と師匠の思いにも応えたかった。無失点に内海コーチも「本人より一番ドキドキした。良かった」と目を細めた。 堀田は「まだ次どうやっていくか言われていないけど、結果を出す準備はしていきたい」。マウンドでゼロ行進を続けていく。(水上 智恵)
報知新聞社