沖縄の動物や自然、小児科の壁に生き生きと 2025年に開院控える琉球大学病院 pokke104さんが込めた思い
【宜野湾】琉球大学は26日、米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡地(沖縄県宜野湾市)で、来年1月に開院を控える琉球大学病院の小児科待合室に描かれた壁画をお披露目した。県出身アーティストのpokke104(池城由紀乃)さん(44)=沖縄市=がヤンバルクイナやアカショウビンなど、県内に生息する生き物を描いている。「ここに通う子どもたちに元気になってほしい」との願いを込めた。 【写真】木の葉にはミンサー柄などをデザインした他、ヤンバルクイナやキジムナーを描いた 小児科待合室のみで「星に願いを込めたデザイン」がコンセプト。生き物の背景には海や木々、流れ星が描かれている。木の葉はミンサー柄で描くなど、沖縄らしさにもこだわった。 pokke104さんは「海や山、私たちの暮らしに息づく命のつながりを、沖縄に生息する動物と共に描いた。流れ星には一人一人の願いが届くようにと思いを込めた」と説明した。 琉大病院の大屋祐輔院長は約16年前、県内で開催された学会のポスターでpokke104さんにイラストを描いてもらったときから親交がある。今回依頼した経緯を話し、「患者やその家族が自然と落ち着く場所になり、医療従事者にとってもモチベーションが上がるような絵を描いてもらえた」と喜んだ。(中部報道部・又吉朝香)