アーセナル司令塔のパスからゴールが生まれない…… タイトル獲得にはストライカーの存在がマストか
得点力不足が課題に
直近のリーグ戦3試合は1分2敗となっており、順位を4位にまで落としてしまったアーセナル。 今夏にはMFデクラン・ライスをはじめとする大型補強を行い、20年ぶりのリーグタイトルに向け、良いスタートを切っていた。しかし、最近は思うようなパフォーマンスを見せることができず、勝ち点を積み重ねられていない。 怪我人が多いこともあるが、今のアーセナルの課題の1つが得点力不足だ。アーセナル(37ゴール)は現在のトップ5のなかで得点数が最も少なく、7位のブライトン(38ゴール)、9位のニューカッスル(39ゴール)よりも少ない数字だ。 ストライカー獲得の噂は浮上しているが、アーセナルにはFWガブリエウ・ジェズス、FWブカヨ・サカ、FWガブリエウ・マルティネッリといった強力なフロントスリーがいる。昨季は中盤のマルティン・ウーデゴーと共に素晴らしい成績を残したアーセナルの攻撃陣だが、今季は少し苦戦している。 得点力が課題の1つであると考えられているアーセナルだが、英『Sky Sports』は、ウーデゴーの創ったチャンスを周りが決めきれていないと指摘している。 「ウーデゴーはアーセナルのほとんどの攻撃の中心であり、今シーズンのプレミアリーグでシュートにつながるパスを最も多く出している。同選手よりシュートにつながる一連のプレイに関与しているのはブルーノ・フェルナンデスとモハメド・サラーだけだ」 「ウーデゴーのパスの大部分は “secondary shot assists”、つまりシュートにつながるパスの前のパスだ。そしてそれらは今季のアーセナルにとって極めて重要な存在だ」 ウーデゴーはシュートにつながるパスを72本出しており、シュートにつながるパスの前のパスを41本出している。これはどちらもプレミアリーグトップの数字だ。 得点力不足が注目されているアーセナルだが、同メディアはウーデゴーのパフォーマンスレベルは下がっていないと綴っており、勝てなかった3試合で19本ものシュートにつながるパスを出したチームの司令塔のプレイを称賛している。 さらに遡ると、ウーデゴーが作り出した過去41回のチャンスからアーセナルが得点したのはわずか2点であるとのこと。現状では、キャプテンが作り出したチャンスを生かしきれていない。 アーセナルの司令塔であるウーデゴーのチャンスメイク力を最大限に生かすためにも、世界屈指のストライカーという相棒が必要か。
構成/ザ・ワールド編集部