第77回秋季関東地区高校野球茨城県大会は30日、準決勝2試合が行われ、霞ケ浦とつくば秀英が決勝進出を決めた。霞ケ浦は令和元年以来5年ぶり、つくば秀英は初となる秋の関東大会への出場権を得た。決勝は10月2日午前10時から、ひたちなか市民球場で行われる。同月26日から神奈川県内で行われる関東大会は、来春の選抜大会出場校選考の判断材料となる。 霞ケ浦は3点を追う八回、代打・羽賀の適時打や3つの押し出し四球で勝ち越し後、さらに1死満塁の好機で鹿又が右前へ2点適時打。 「真っすぐを待っていたらチェンジアップ。少しタイミングを外されたが、右手一本で（ボールを）拾った。『何とか落ちてくれ！』と祈った」と貴重な追加点に笑みがこぼれた。 「完全な負けゲームだったが、よくうちの子が粘った」と高橋祐二監督も鹿又らナインをたたえた。 今夏の甲子園大会には2年生ながら出場。チームは初戦で智弁和歌山を倒し、大舞台で待望の初勝利を挙げたが、続く3回戦で滋賀学園に敗れ、九回の最終打者となったのが鹿又だった。 「3年生最後の試合が、自分で終わってしまった。その分、新チームは自分が引っ張って、春の甲子園へ、という思いでやっている」と力強くうなずく。