国民民主党と立憲民主党の距離縮める役割果たす 岡田氏が新党不参加を表明
民進党の岡田克也元代表は27日、衆院議員会館で記者会見し、民進党と希望の党が5月7日に発足させる新党「国民民主党」に参加しないと表明した。
岡田氏は、国民民主党をつくるという党の決定に「異論はない」とした上で、政権交代可能な政治を実現するために「大きな塊をつくる目標は共通しているが、その手順が残念ながら違う」と指摘。「同じ志を持った仲間と一緒に、立憲民主党と国民民主党の距離を縮める努力するのが私の役割ではないかと考えた」と述べた。 これまでは民進党籍を残したまま衆院会派の「無所属の会」に所属してきたが、今後は民進党を離党し、完全な無所属となる。20年間在籍した民主党、民進党を離党することは「望むわけではない」と愛着も見せたが、「どちらかに所属することは、仲立ちをすることにはならない」と無所属を選択した理由を説明した。 大きな塊となるには「(両党が)一つの党になる選択もあるし、しっかり協力するという選択もある」とする一方で、「一つの党になるのは簡単には考えられない状況」とも語った。 森友学園や加計学園をめぐる問題など一連の不祥事を受け、自民党からは衆院解散に言及する声も出ている。岡田氏は昨秋の衆院選では希望の党と立憲民主党の候補が同一選挙区に立つケースがあったとして「バッティングが残っている選挙区は早急に一本化して候補者を一人に絞れば、半年前とはかなり状況は違う。今よりかなり自民票を減らすことができると思う」と期待を示した。