【ライブレポート】「I'sが死ぬときまで生きててくれてありがとう」あの率いるパンクバンドが熱狂の中で終焉
あの率いるパンクバンド・I'sが11月3日に神奈川・横浜BUNTAIで行われた音楽イベント「YOKOHAMA UNITE 音楽祭 2024」に出演。解散前ラストライブを行った。 【画像】I's(他14件) I'sはあのが自主的にメンバーを集め、2021年8月に結成したバンド。あの(Vo, G)、中山卓哉(G / 愛しておくれ)、キッチン前田(B / ALL CITY STEPPERS)、畝狹怜汰(Dr / mother)の4人で約3年にわたって活動してきたが、年内で解散することを今年8月に発表し、ファンを騒然とさせた。 解散前ラストライブの舞台となった「YOKOHAMA UNITE 音楽祭 2024」は、今年が初開催となったイベントで、I'sに加えて、CENT、おいしくるメロンパン、トンボコープ、TAIL、神はサイコロを振らない、キュウソネコカミも出演。それぞれが約30分前後のライブを繰り広げ、I'sはイベントを締めくくるヘッドライナーとして観客の前に姿を現した。 最後のライブを見届けるため集まったファンが力強い声援を送る中、あのは「I'sです。よろしゅう」とひと言だけ挨拶。「はっぴーえんどろーる」で勢いよくライブの口火を切ると「僕の春」を畳みかけ、ギターを激しく掻き鳴らして歌う。「プール・サイド・スーサイド」で優しい歌声を聴かせたあのは、続く「あなろぐめもりー。」では声を荒げ、「これからも僕がお前らの! お前らの笑顔を奪ったあいつらを呪ってやるから! 一生呪ってやる!」と絶叫。マイクスタンドをなぎ倒して感情を爆発させた。 さらにI'sは必死に拳を振り上げるファンとともに「夢る夢る」「アンダーすたんど--You!」「きるみーべびぃ」を駆け抜けるように演奏。破壊的なパフォーマンスによりバンドを自らの手で終わらせていく。あのが「I'sが死ぬときまで生きててくれてありがとうございます。これからも曲は生き続けるので、お前らは明日も明後日もこの先も生き続けてください」と呼びかけると、彼女たちは「DON't COMMIT SUICIDE」を熱演。そしてアンコールでは、あのの「終わります」というストレートな宣言を合図に「永遠衝動」が演奏される。4人は思いのすべてを演奏に込めて出し尽くし、ファンも声を振り絞って応答。こうしてI'sの最後のライブは熱狂の中で終焉し、あのはギターを投げ捨ててステージを去っていった。 なおI'sはラストシングル「Past die Future」を11月18日に配信リリースし、12月4日に本作のフィジカル盤を発売。このシングルでTOY'S FACTORYからメジャーデビューを果たす。