亡くなったピート・ローズ氏（AP）　

　ピート・ローズ氏がネバダ州クラーク郡の自宅で死去した。83歳。30日（日本時間10月1日）の米複数メディアによれば、死因は不明。事件性はないが、検視官が調査するという。先週末、テネシー州でサイン会に出席したばかりだった。 　通算4256安打のメジャー記録を保持するが、レッズの監督時代に野球賭博に関わったとして1989年に球界から追放処分を受け、最後まで解かれず。殿堂入りもかなわなかった。 　当初は否定していたが、後に賭博したと告白。引退後も野球などの賭博を続けていると明かした。2020年は「私は自分のチーム（レッズ）の勝利だけに賭けた。間違いを犯したが、野球を汚しはしなかった」と語っていた。 　日本で報じられた直近は今年4月。ローズ氏はミネソタ州セントポールで開かれたサイン会に出席。ボールに「ごめん、俺は野球に賭けた」「オータニも『ごめん』ってさ」「俺にも通訳がいればなあ」などとサインに添えてペンを走らせ、大谷翔平が巻き込まれた元通訳・水原一平被告の賭博スキャンダルをやゆした。 　3月も、X（旧ツイッター）の動画で「1970年代に自分にも通訳がいてほしかったな。そうすれば、自由になれたのに」と発言していた。 　他にも、16年に当時マーリンズのイチロー氏が日米通算で4256安打を抜いた際は「自分の記録はメジャー通算だ。バカげている。日本での安打数をカウントするというのならば、私のマイナー時代の安打数（427本）も入れろ」「日本と大リーグの合計など、高校時代の安打を加えるのと同じだ」と、怒りのコメントが報じられた。