FXについて その1 FX取引の特徴と株式取引との比較
FX取引と株式取引の比較
FX取引と株式取引を比較した場合、以下のような違いがあります。 ■取引対象 ・FX取引 外国為替市場で、通貨ペアが取引の対象です。トレーダーは、1つの通貨を別の通貨と交換する形で利益を得ます。 ・株式取引 株式市場で、企業の株式が売買の対象となります。投資家は株式の購入により、株主として企業の所有者の一人となりますが、その企業の業績などに応じて株式の価値(株価)は変動し、株価の値上がりによって利益を得ます。 ■取引の時間帯と価格変動に影響を与える要因 ・FX取引 外国為替市場は原則、土日や1月1日を除いて24時間取引可能です。前述のとおり市場は非常に流動的で、為替相場は金利、経済指標、政治的な出来事などに影響を受けて価格変動が発生します。 ・株式取引 株式が上場されている証券取引所の営業時間内に取引が行われ、証券取引所が属する国によって取引できる時間帯や休業日は異なります。また、株式市場は企業の業績、市場のトレンド、金利、政治的な要因などに影響を受けます。 ■取引の仕組み ・FX取引 FX取引では主にレバレッジを使用して、少額の証拠金で大きな取引が可能です。価格(為替相場)の上昇と下落の双方で利益を得ることができます。 ・株式取引 株式取引には現物取引と信用取引の両方がありますが、FXのようにレバレッジを効かせた信用取引が一般的というわけではありません。 ■目的と投資家のタイプ ・FX取引 主に為替レートの変動を利用して、短期的な利益を追求するトレーダーが市場に参加します。 ・株式取引 株式市場には短期的な取引を目的とする投資家も参加しますが、中長期的な企業の成長を見越して株式を購入し、10年、20年といった期間で投資を行う方もいます。
まとめ
「その1」ではFX取引の特徴の説明とともに、株式取引との違いを比較しました。次回「その2」では、FX取引における「スワップポイント」について説明します。 執筆者:浦上登 サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部