[智頭町]自家用有償旅客運送によるAI乗合タクシーを運行
鳥取県智頭町(6400人)は、住民ドライバーが自家用車で運行する共助交通「のりりん」を実装している。自家用有償旅客運送制度を活用し、全町域を運行区域とする地域住民主体の支え合いの交通体系として実施。運行予約や配車をAIデマンドシステムで制御し、乗務員の点呼等の運行管理は日野自動車(株)へ委託して「遠隔」で行っている。このような取組みは全国初とみられる。 町では町民バスを直営で運行していたが、受託業者のドライバー不足や定時定路線型の非効率性などの課題が表面化、また民間タクシー会社の撤退もあり、利便性と持続可能性の高い共助交通の仕組みへ舵を切った。運営においては正月前後以外の土日祝日を含めてほぼ毎日を運行日とし、町内300か所近くを乗降ポイントとしており、従来の交通体系と比較して利便性は格段に向上している。 (月刊「ガバナンス」2024年3月号・DATA BANK 2024)