B.B.キング生誕100周年記念公開 制作から50年を経て、アメリカに続きついに日本上陸 映画『ブルースの魂』
B.B.キング生誕100周年を記念して、映画『ブルースの魂』が上映される。この度、本作の予告映像が公開された。 1970年代初頭、デルタ・ブルースへの関心が再燃していた。本作の監督である音楽ドキュメンタリー作家ロバート・マンス―リスは、本物のアメリカン・ブルースの名残をフィルムに収めようとミシシッピ・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちのインタビューや演奏を撮影。彼の目的は、音楽を記録するだけでなく、ブルースをこれほどまでに表現豊かで心揺さぶる音楽形式にしている、文化的・政治的要因を探ることだった。並行して、貧困や偏見との闘いを示すようにハーレムに住む若いカップル(ローランド・サンチェスとオニケ・リー)をドラマチックに描き、ドキュメンタリーとフィクションの境界線をあえて曖昧にし、見るものをブルースの核心へと誘う作品を完成させた。 映画は、B.B.キングをはじめとする伝説的なブルース・ミュージシャンたちによる衝撃的で魂を揺さぶるパフォーマンスとともに、ハーレムでの愛と苦闘をアマチュア俳優たちの迫真の演技であぶり出す。ブルースマンたちの証言と若いカップルの物語のリアリティとの融合によって、ブルースの歴史における真実が少しずつ浮かび上がり、世代を超えた核心の力‟人生の苦しみに痛む魂の回復力”が共有される。 この度公開された予告映像は、B.B.キングをはじめとする伝説的ミュージシャンたちによるパフォーマンスやインタビューに、本作のストーリーを担う若いカップルの愛と苦闘のシーンが折り重なる。冒頭、マンス・リプスカムの「ブルースは心に浮かぶ感情なんだ」というコメントに続き、B.B.キングの圧巻のパフォーマンスが展開されていく。ブルースが生まれたアメリカの、“魂の叫び”をビートルズやローリング・ストーンズも撮ったギリシャ人初のドキュメンタリー作家 ロバート・マンスーリス監督はどのように描いたのか。 映画『ブルースの魂』は、2024年12月28日(土)より全国順次公開。
otocoto編集部
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