米連邦高裁、SECの私募ファンド規則を無効化 業界側勝訴
Jonathan Stempel Carolina Mandl [5日 ロイター] - 米連邦高裁は5日、プライベート(私募)ファンドの透明性を強化する米証券取引委員会(SEC)の新規則を巡りファンド業界が提訴していた裁判で、規則がSECの権限を逸脱しているとして無効化する判決を下した。ファンド業界の規制を強化したいSECにとって打撃となった。 SECは昨年8月に新規則を採択。手数料と運用成績に関する報告書の四半期ごとの公表や年1回の監査を義務付けたほか、一部の投資家に対して償還やポートフォリオのエクスポージャーに関して優遇措置を与えることを禁じた。 SECは判決を精査しており、次に取る措置を決めるとした。 業界関係者は、SECの規則は不当な負担とコストがかかり、ビジネスのやり方を根本的に変える恐れがあったとし、今回の判決を歓迎した。