モデル 木下ココ、41歳の仕事観と人生観「”結婚してるの?”と聞かれると複雑な気持ちに」
21歳だった大学時代にモデルデビュー、41歳になる木下ココさんは、現在はモデルのほか、ダンサー、ダンススクールの講師として精力的に活動中。年齢を感じさせないしなやかで引き締まったボディの秘密や、理想とする年齢の重ね方、これからの人生について聞きました。 【写真】ナイスバディを維持する木下ココさん
20代はメンタルも体調もボロボロ。そんな私を救ったのは…
21歳でモデルデビューをしてから仕事がすごく忙しくて、3年間で1日も休みがないほどでした。心も体も疲れて擦り減ってしまっているのに、若かったから遊びにも行きたいし……忙しい毎日のなかで自分を見失ってしまって。 貧血にも悩まされていたし、今思うとメンタルもやられていたかもしれません。当時は増血剤を飲んだりもしていて、ちょっとした坂道でも息切れして動けなくなることもあったけど、つらい姿は見せちゃいけないと、強がっていたように思います。 自分の好きなこと、楽しいと感じることさえわからなくなってしまって、それがいよいよ隠しきれなくなったとき、自宅療養するために仕事の量も減らしてもらい、リカバリー目的もあってダンスのレッスンを受けたんです。そのとき自然と“あ、楽しいな”と思えて。体を動かすことで“自分の時間”というのを感じたし、自分自身の“幸せ”が置き去りになっていたことに気がついて、そこから少しずつ自分を取り戻すことができました。 母がダンサーなので18歳くらいまでは母に習って半ば義務的にダンスをしていて、自分の意思で始めたのは25歳。それまでは太ったり痩せたりが激しくて、大事な撮影の前は絶食して撮影後に爆食いするみたいな生活をしていましたが、ダンスを始めたことでメンタルも安定し、そういったことは一切なくなりました。 体重はもしかしたら以前のほうが軽かったかもしれないけれど、筋肉量は今のほうがあるので、フォルムとしては今のほうが痩せているように見えるかもしれません。何より心地よくいられます。 心地よい日々を送るためにもまずは健康が大事だとは思うけど、続けられることと続けられないことはきちんと精査する必要があると思っています。食生活に関しても、オーガニックなものだけを食べて、毎日自炊もして…というのは、私にはできない。だけど運動は楽しんでできるから、そこでバランスを取っています。なににおいても“幸せの瞬間”を逃さないために、自分の“好き”をわかっていることがまず大切なのかなと。