モデル 木下ココ、41歳の仕事観と人生観「”結婚してるの?”と聞かれると複雑な気持ちに」
40代を迎えて、人生がより豊かに感じられて日々うれしい
41歳になって疲れやすくなったり、リカバリーが遅くなったと思うことが増えて、これは確実に加齢だなと思うこともしばしば…。少し無理したりすると2~3日響いてしまうこともあって、自然と家で過ごす時間が増えました。最近は自宅で犬と一緒に過ごす時間が何より楽しいです。 40代を迎えた自分の年齢に関しては、正直に言うと、“ピンとこない”という感じ。自分のことは客観的に見られないけれど、まわりの人を見ていて思うのは、今の40代って意外とおじさん、おばさんっていう年齢ではないのかな?なんて(笑)。図々しくもそう感じたりするんです。 私自身は40代を迎えても楽しみたいという気持ちがすごく強いタイプ。小さいことでも幸せを感じられる分、逆に小さなことがずっと引っかかってこじらせてしまうような繊細な面もあったから、歳を重ねるごとに前向きに生きられるようになってきた自分の成長は、ちゃんと評価してあげたいなって思うんです。 若い頃は余裕がなかったからまわりをあまり見ていなかったと思うけど、40代になってまわりの人ありきだな、と思うことも増えました。人間関係において幸せな気持ちになることが多くて、歳を重ねるごとに自分の人生が、まわりの人からもらう幸せで豊かになっている感じがします。
結婚はひとつのピース。するもしないも自分のチョイス
私は独身なので、たまにまわりから、“結婚してるの?なんて聞いちゃってごめんね”。とか言われることがあるんですけど、ごめんじゃなくて、私が独身でいたいだけ。それなのに、相手に気を遣わせちゃったかなって、ちょっと複雑な気持ちになってしまうことも。 結婚は私の中ではとても大きなことだから、勢いや妥協で相手を選びたくないし、もし結婚するならずっと仲良しな夫婦でいたいんです。結婚したくないと思っているわけではなくて、これまで結婚したいなと思うシチュエーションがなかっただけ。 私が生きたい人生は、“好きな人と好きなことをして、好きな場所で好きなように暮らす”ということ。結婚は自分をかたどるひとつのピースにすぎなくて、するもしないも自分のチョイスだと思っています。 とはいえ、ひとりぼっちで生きていくことには恐怖心もあります。だから、結婚という枠に収まらなくても、自分のことをよく知ってくれているパートナーがそばにいるということも大切なことなんじゃないかな。元気がないとき、一人では無理だなと思ったときは、自分ひとりで抱え込んで解決しようと思わずにパートナーやまわりの人に頼る。その代わり、誰かが頼ってきたときは精一杯助けてあげられる自分でいたいと思っています。 モデル 木下ココ 1982年12月24日生まれ。東京都出身。2004年、大学生だった21歳でモデルデビュー。『PINKY』専属モデルほか、『美人百花』、『sweet』など、数々のファッション誌や広告などに出演。持ち前の凛とした雰囲気と、長年続けているダンスで鍛えたスタイルが支持されている。ダンサーとしても活動中。 写真/松岡一哲 スタイリング/柴原コトミ ヘアメイク/北原果 取材・文/通山奈津子 構成/渋谷香菜子 ※衣装はスタイリスト私物