金本監督を直撃!阪神、なぜ、どこが変わった?
「チームのためにという気持ちが出てきている。野手だけじゃなく、ピッチャーにもね。2戦目に投げた能見にしても“完投したかった”と言った。責任感の強い球児にしても、凄く悔しがっていた。そういう気持ちがうれしい。中継ぎもがんばっているし、真っ直ぐで勝負している。これは僕も体験しているが、野手はピッチャーがマウンドで意気込みを見せると、“何がなんでも援護してやりたい”と思うもの。この2試合がまさにそうだった」 金本監督は、野手陣だけでなく、投手陣にも化学反応が波及しているという。 「キャンプ、オープン戦と通じて、チームに“絶対に勝つんだ”という雰囲気が生まれてきた。チームが向かっていく方向がひとつになっている。それを感じる。おそらくこの先、どこがでうまくいかなくなって負けが込むことも出てくるだろう。いろんな問題も出てくるかもしれないが、こういう気持ちがチームの根本にある限り、必ずいい結果は生まれていく」 金本という指揮官は、決してぶれない。 いずれ“高横コンビ”も壁にはぶつかるだろう。 それでも金本監督は、こう断言する。 「今はイケイケだし、それでいい。おそらく、そのうち打てなくもなるだろう。それでもあの2人は使い続けたい」 明日29日からは、ヤクルト、横浜DeNAと6連戦、一日空いて巨人との3連戦という関東地方への長期ロードに入るが、“超変革”を掲げた阪神は、いきなり迎えるビジターゲームで開幕ダッシュを成し遂げるのかもしれない。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)