清宮海斗（左）とにらみ合う杉浦貴

　ノアの杉浦貴（54）が、GHCヘビー級王者・清宮海斗（28）に怒り心頭だ。 　V6戦（17日、愛知・ドルフィンズアリーナ）で激突する両雄は、14日に都内で行われた調印式に出席。口火を切ったのは挑戦者の杉浦だ。「自分自身は引退ということを、これっぽっちも考えたことも思ったこともない。他人から引退って言葉を使われるほど腹立つことはないね」と、イラ立った表情で吐き捨てた。 　前哨対決した11日新宿大会で、清宮が「あたなが引退を考えるくらい圧倒的に倒します」と発言したことに対する怒りだ。くしくも同じ名古屋大会のセミでは、杉浦が尊敬の念を抱く齋藤彰俊の引退試合が行われる。軽々しく「引退」というワードを使った王者を許せなかったようだ。 　さらにギロリとにらみつけ、「おい、小僧！　ノアで24年間やってきたプロレスラー・杉浦貴をなめんなよ！　分かったか？」とドスのきいた声で迫った。 　あまりの迫力に圧倒された清宮だったが、「もう杉浦さんの全てを吸収しました。来年25周年を迎えるノアを若い力で引っ張っていくために、圧倒的な差をつけて、引退を考えるくらいの差をつけて倒します。名古屋で世代交代します！」。再度「引退」という言葉を使って宣言し、2人は激しくにらみ合った。