そごうも三越も…臨時休業や操業停止相次ぐ 中国地方の商業施設や工場 台風10号接近
台風10号の接近に伴い、中国地方の企業は29日、店舗の営業や工場の稼働を30日に取りやめると相次ぎ発表した。 <台風10号(サンサン)最新情報> 百貨店の福屋(広島市中区)全店と、そごう広島店(同)、広島三越(同)は臨時休業する。福屋八丁堀本店(同)では29日夕、風雨が強まる中で従業員が正面玄関に翌日の「臨時閉店」を知らせる張り紙を掲示した。各社は「お客さまと従業員の安全確保を考慮した」などと説明する。 大型商業施設ジ・アウトレット広島(佐伯区)は専門店を全て休業する。施設内のスーパー、イオンスタイルは通常営業する。イオンモール広島祇園(安佐南区)は一部専門店を休業か時短営業とする。 大創産業(東広島市)は29日、100円ショップ「ダイソー」の直営店のうち山口県の20店で閉店時間を繰り上げた。30日は少なくとも広島県の6店、山口県の4店が臨時休業する。広島県の6店、山口県の7店は開店を遅らせるなどして時短営業を予定する。 スーパーの万惣(佐伯区)は広島、山口県の全29店で営業時間を短くして午後1時に閉店する。フレスタ(安佐南区)は広島、山口、岡山県の全65店の開店を1時間遅らせて午前10時とし、閉店を午後6時に早める。飲食業のむさし(中区)は土橋店(同)を除く全店の営業を取りやめる。 操業を止める工場もある。寝具、家具製造のドリームベッド(西区)は本社と広島県内の4工場の稼働を停止する。従業員は自宅待機とする。「災害のリスクが高まっている。車で通勤する人も多い」と理由を説明する。生産や出荷への影響は軽微としている。マツダも本社宇品(南区)と防府(防府市)の両工場の操業を停止する。船舶修繕の三和ドック(尾道市)も休業する。
中国新聞社